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16年の時を経て「スープラ」が復活。再びル・マン24時間に参戦か?

citrus のロゴ citrus 2018/03/08 22:35 世良耕太
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TOYOTA GAZOO Racingが公式ツイッター上で「あのクルマ」について告知したのは2月13日のことだった。

イスのジュネーブモーターショーにて

ワサの「あのクルマ」お披露目

レス発表は3/6(火)日本時間17:45~予定

イゲツが待ち遠しいですね

「縦読み」すると答えが……。

同日、トヨタ自動車は公式リリースを発行した。

TOYOTAは、スイス・ジュネーブで3月8日(木)から18日(日)に開催される第88回ジュネーブ国際モーターショーにおいて、トヨタのアイコン的スポーツカーの復活を示唆する現代版レーシングコンセプトを発表します。

トヨタのアイコン的スポーツカーが「あのクルマ」の正体というわけだ。すっかり話題になっているので、2000GT? セリカ? とボケることなく正解を言うと、スープラである。より正確には「GR Supra Racing Concept」(ジーアール・スープラ・レーシングコンセプト)だ。3月6日のプレスデーで公開された。

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ジュネーブショーで公開された「GR Supra Racing Concept」(ジーアール・スープラ・レーシングコンセプト)。全長×全幅×全高は4575×2048×1230mmで、ホイールベースは2470mm

初代スープラ(A40/50型)が誕生したのは1978年のことである。もっとも、スープラ(Supra)の名前で販売されたのは北米マーケットでのことで、日本国内では「セリカXX(ダブルエックス)」の車名で販売された。1981年に登場した2代目スープラ(A60型)も、日本ではセリカXXを名乗った。

日本を含めて全世界的に「スープラ」に車名が統一されたのは、1986年に発売された3代目(A70型)からである。上級スペシャルティカーのソアラのコンポーネントを多用して仕立てたスペシャルティ・スポーツだった(詳しくは【中年名車図鑑】を参照)。1993年には4代目(A80型)が登場。2002年に生産が中止された。

スープラはモータースポーツでも活躍した。4代目は全日本GT選手権~SUPER GTに参戦し、1997年、2001年、2002年、2005年とGT500クラスで年間チャンピオンを獲得している(生産終了後もレース参戦は続けていたのだ)。1995年と96年にはル・マン24時間レースに参戦した。

2007年にはスーパー耐久シリーズの一戦に組み込まれていた十勝24時間に、ハイブリッドシステムを組み込んだスープラHV-Rを投入。圧倒的な速さで総合優勝を果たした。スープラHV-Rが搭載していたハイブリッドシステムは、現行ル・マンカーのトヨタTS050ハイブリッドが搭載するシステムの原形である。スープラで学んだ技術が、現代のレース用ハイブリッドに生かされている。

そのスープラが16年ぶりに復活した。スポーツカーシリーズの「GR」を冠したレーシングコンセプトで、「よりエモーショナルでお客様をワクワクさせるスポーツカーを表現するため、往年のスープラをイメージしながら製作」したという。

往年のスープラのイメージが感じとれるかどうかはともかく、スープラの特徴だったロングノーズ&ショートデッキのプロポーションは受け継いでいる。フロントエンジン・リヤドライブの2ドアクーペだ。フロントマスクのせいか86の兄貴分のようなイメージを抱いてしまうが、気のせいだろうか。

GR Supra Racing Conceptの全長×全幅×全高は4575×2048×1230mmで、ホイールベースは2470mmである。86のスリーサイズは4240×1775×1320mmで、ホイールベースは2570mmだ。全長が長いのは、大型のディフューザーとリヤウイングが後方に突き出しているためだろう。ボディが幅広いのは、レース専用の太いタイヤをフェンダーに収めるためだ。

レーシングカーに仕立てるにあたっての仕様変更を取り除いて素の状態にすれば、86と同等のサイズだろう。ホイールベースが100mm短いことから、後席を取り払った2シーターと推察することもできる。実際、公開された室内の写真を見ると、後席のスペースはなさそうだ。

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室内写真を見る限り、後席スペースはない。2シーター仕様となるか

GR Supra Racing Conceptは、FIA(国際自動車連盟)が定めるLM GTEの規格で製作されているという。伝統のル・マン24時間をシリーズの一戦に含むWEC(世界耐久選手権)のカテゴリーのひとつだ。最上位カテゴリーのLMP1には、前出のTS050ハイブリッドが参戦している。

GR Supra Racing Conceptの登場は、スープラの復活と同時に、LMP1からLM GTEへのスイッチも示唆しているのだろうか。ちなみに、GR Supra Racing Conceptの開発を担当したのは、TS050ハイブリッドを開発しているトヨタのヨーロッパにおけるモータースポーツ活動拠点、TMG(Toyota Motorsport GmbH)である。

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