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EVでもBMWの魅力に陰りナシ! BMW・X3ベースの電気自動車「iX3」に乗った

ENGINE WEB のロゴ ENGINE WEB 2022/05/14 12:10 森口将之
© ENGINE WEB 提供

電動車専用設計モデルと、既存の内燃機関ベースの電気自動車という二刀流で電動車の普及を推し進めているミュンヘンの雄、BMW。iX3は後者だが、既存車発展型だからこその魅力を有していた。

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◆シャシーもボディもX3と共通

電気自動車(EV)のエンジニアリングで興味深いのは、プラットフォームの考え方だ。専用設計の車種が増える一方、エンジン車と共用とした車種もある。

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BMWとメルセデス・ベンツは、両方を展開するという手に出てきた。電動化に積極的というアピールをしつつ、迅速に車種を増やしたいという気持ちが、二刀流を選ばせたのだろう。ここで紹介するiX3は後者。プラットフォームのみならずボディまでX3とほぼ共通だ。

外観での違いは、フロントのキドニー・グリルの半分以上がパネルで覆われ、ヘッドランプやバンパーなどにブルーの差し色が入る程度。インテリアも同様の差別化に留まる。

スタート・ボタンを押すと、ゲームのような起動音が流れる。加速はもちろん静かでスムーズ。ディーゼル・エンジンのX3と同じ40.8kgmの最大トルクを0~4500rpmで発生するので発進は力強いが、車両重量が2.2tに達するのでその後の伸びはほどほどだ。

◆後輪駆動BMWらしい乗り味

ドライブ・モードの切り替えは明確で、「スポーツ」ではかなりダイナミックな反応になる。回生ブレーキの効きはセレクター・レバーでBを選ぶと強まるほか、センターディスプレイで設定を変えることもできる。感心したのは、あらゆる加減速に唐突さやタイムラグがないこと。さすがi3などで経験を積んだだけある。

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加速時にスピーカーから流れるエンジン・サウンド風の音も、音量が控えめなうえに低いトーンなので耳障りではなく、それでいて走っている実感を盛り上げる絶妙な演出だった。

床下バッテリーにリア・モーターという構成ゆえ、車検証での前後重量配分は43:57とややリア・ヘビーで、タイヤもリアが3サイズ太くなるが、乗り心地はX3とさほど変わらず。ノーズの軽さや低重心をあまり強調せず、後輪が路面を蹴りながら旋回を強めていく、後輪駆動BMWならではの世界が味わえる。

862万円という価格は、同じMスポーツで比較すると、X3のディーゼルの81万円高で、プラグイン・ハイブリッドとはほぼ同じだ。しかもここまで書いてきたように、乗り味もまたX3に近い。いろんな意味で敷居の低いEVと言える。

文=森口将之 写真=茂呂幸正

(ENGINE2022年5月号)

■BMW iX3 Mスポーツ

駆動方式 後1モーター後輪駆動

全長×全幅×全高 4740×1890×1670mm

ホイールベース 2865mm

トレッド 前/後 1615/1600mm

車両重量  2200kg

モーター形式 交流同期モーター

モーター最高出力 286ps/6000rpm

モーター最大トルク 400Nm/0‐4500rpm

変速機 1段固定

電池総電力量 80.0kWh

WLTCモード一充電走行距離 508km

サスペンション形式 前 ストラット式

サスペンション形式 後 マルチリンク式

ブレーキ 前後 通気式ディスク

タイヤ 前 245/45R20

タイヤ 後 275/40R20

車両本体価格 862万円

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