古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

【志村けんさん死去】「タバコは止めていた」コロナ入院のひと月前、ヘビースモーカーの志村けんが漏らしていた健康不安《モト冬樹が語った》

文春オンライン のロゴ 文春オンライン 2020/03/29 22:28 「週刊文春デジタル」編集部

 新型コロナウイルスによる重度の肺炎を患い入院中だった志村けん(70)が、3月29日夜11時過ぎに逝去したことが分かった。亡くなる直前、志村とは40年来の付き合いだというモト冬樹(68)に話を聞いた。

志村けん ©文藝春秋 © 文春オンライン 志村けん ©文藝春秋

◆ ◆ ◆

「志村さんは感染症の専門医がいる病院に転院して、人工心肺装置を装着し治療を受けている。意識がない状態が続いていると聞いています。隔離されていて、誰も面会できない状態だそうです」(スポーツ紙記者)

 志村の容態について、志村の実兄・知之氏は「 週刊文春デジタル 」の取材にこう語っている。

「私も会うことはできない。(意識があるかどうかも)わからない。でも会話は出来ていないんじゃないかなぁ。井澤さん(所属する芸能プロ「イザワオフィス」社長)からも意識のことは聞けていない」

 所属事務所によると、志村は3月17日に倦怠感を覚え、自宅で療養。19日に発熱や呼吸困難の症状が現れたため、20日に主治医の診断を受けた結果、港区の病院に搬送され緊急入院となった。重度の肺炎と診断され、23日に新型コロナウイルス検査で陽性と判明。24日に行われた保健所の調査で濃厚接触者の特定は終了しているが、感染経路は不明だという。

 志村は3月30日から始まるNHK連続テレビ小説「エール」に、音楽家役で出演する予定だったが、NHKは志村の回復を見据えて当初4月からの撮影日程を5月に遅らせるという。だが、初主演映画となるはずだった作品「キネマの神様」については、26日に所属事務所が志村の出演辞退を発表している。

今年2月、70歳の誕生会は深夜2時過ぎまで

 志村は今年2月20日、70歳の誕生日を迎えたが、同月22日、30人以上の親しい関係者を集めて、誕生日会を開いている。盛会で、お開きは深夜の2時過ぎになったという。

 誕生日会の参加者の1人で、志村とは40年来の付き合いだというモト冬樹に話を聞いた。

「完全にタバコも止めていた」

——志村さんの入院の一報はどのように?

「志村さんの入院のことはニュースで知って、情報が全然ないから、すごく心配しているんですよ。志村さんとは、俺がクレイジーキャッツに憧れて、渡辺プロに入ってコミックバンドをやっていて、そのときに志村さんも渡辺プロにいて、それからの長いお付き合いなんだ。志村さんは音楽も好きで、話が合って、若いときは一緒にレギュラー番組もやったね。自分の中では志村さんと年齢は1つしか変わらないけど、一番尊敬できる先輩。だから心配ですよ。だって、これで何かあったら……。絶対に戻って来てくれると思うけど、映画どころじゃないよ」

——2月に誕生日会があったということですが。

「大御所になると誕生日パーティーにも『行かなきゃいけない』みたいな感じがあるんだけど、志村さんの誕生日会はみんなが来たくて来てるんです。みんな祝いたくて来ている。毎年、すごくいい雰囲気で和気あいあいとしてやっていて。志村さんの人望だと思うよ。この前の誕生日会ではお酒は控えていたね。ヘビースモーカーだったけど、(2016年に)肺炎になってからは完全にタバコも止めていた。ただ、『お酒を飲まないと寝れない。自分でも気を付けてる』と話していました。誕生日会では元気だったから安心していたんだけど。

 その誕生日会のときにも、『映画出演よかったですね』と話したら、志村さんは『年齢が年齢で朝早くから遅くまではできないから、時間制限して撮ろうと思ってるんだ』って話をしていた。志村さんは、役者として素晴らしいのに自分のことをコントの人間だと思っているから、今まで映画やドラマにはまず出なかった。コント以外やりたくない。筋が通っている人で、職人なんだよね。前の『鉄道員』には高倉健さんに言われて出演したんだけど、今回、70歳で映画『キネマの神様』に主演すると聞いて、本当にうれしく思っていた。自分のことのようにうれしかった」

「あの人が元気に帰ってきてくれたら、みんなの希望の星になる」

 モト冬樹は2017年2月18日付のブログにこう綴っている。

《俺が尊敬する志村さんの誕生日会に行ってきました。最近お体を壊されて、心配だったのですが、意外に元気で安心しました。自分はコントだ、という信念をつらぬく志村さん。尊敬するなぁ。実はドラマとか舞台をやらせたら、誰も真似ができない、素晴らしい演技をされるんだよなぁ。

 俺は、志村さんに一回でいいから 志村さんが主演の映画が観たいってリクエストしたんだ。できたら俺を使ってくれとも。俺の夢なんだよな。志村さん、いつまでも元気で俺達を笑わせてくださいね》

 だが前述の通り、初主演映画となるはずだった「キネマの神様」を志村は降板することになった。モト冬樹は最後にこう語った。

「今回の新型コロナはその矢先だった。なんで志村さんが、という思いでショックだよ。志村さんは(かつて罹った胃潰瘍や肺炎などの)疾患があるから、すごく心配しているんですよ。でも、きっとあの人が元気に帰ってきてくれたら、みんなの希望の星になると思うんだよ。みんなに元気を与えると思う。帰って来てくれることを願ってる。それしかないもん。国民のために絶対に戻って来てほしい。それ以外のことは考えたくない……」

 

(「週刊文春デジタル」編集部/週刊文春デジタル)

文春オンラインの関連記事

文春オンライン
文春オンライン
image beaconimage beaconimage beacon