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徳井義実「申告漏れ」よりも強烈だった個人会社『チューリップ』のネーミングセンス

週刊女性PRIME のロゴ 週刊女性PRIME 2019/10/25 18:30 週刊女性PRIME [シュージョプライム]
徳井義実 © 週刊女性PRIME 徳井義実 徳井義実 © 週刊女性PRIME 徳井義実

 チュートリアル徳井義実に約1億円の税金申告漏れ、およびが2000万円の所得隠しをしていたという騒動が世間を騒がせている。

 急遽開かれた会見では神妙な表情を浮かべ、「ほんとうにだらしないルーズなところがありまして」と主張をしながらも、確定申告に関しては「明日にしよう、明日にしようとどんどん先延ばしにしていた」と説明した。ほぼ、小学生の夏休みの宿題に対する感覚と同じである。数年前に『メルカリで読書感想文を買って提出する』という珍ニュースが問題になっていたが、徳井の納税にいたっては、'16年からの3年間に至っては申告すらしていない“未提出”である。

 そんな彼は会見でこう続けた。

《『徳井が出ていると気分が悪い、お前はもう仕事をしなくていい』という判断をされたら、仕事ができなくなっても致し方ない》

 その言葉はネットニュースで《世論次第では“引退も”》というタイトルに変換され、大きな反響を呼ぶこととなったわけだが、ここ数年の芸能界の謝罪会見を振り返ってみると非常にツッコミどころが多かったことが思い出される。

 山口達也が号泣しながら「TOKIOに席があるなら戻りたい」と復帰願望を表明してみせたかと思えば、闇営業問題で吉本に反旗を翻した宮迫博之は「なんだか芝居がかっていてうさんくさい」とメディアに取り上げられるなど、罪とは別に会見それ自体も責められがちだったような気がする。あと、AAAのリーダー浦田直也がレンズなし黒縁メガネで汗だくだったこともか。

『チューリップ』、そのわけわからなさ

 そう考えると、今回の徳井のケースは特殊といえよう。今や徳井を称して“超好感度高い芸人”といっても否定する者はいないだろう。そんな彼が、「私が引退するかはあなたたち次第です」というわけだ。意図的に狙って発言したかどうかはわからないが、なんだかズルくて巧妙である。

 実際、徳井の数ある出演作のなかでも出色の人気を誇る『テラスハウス』のファンの反響はすごかった。

《徳井さんが居なくなったらテラハの面白さ半減するからそれだけはまじやめてくれないか。。》

《徳井のいないテラスハウスとか考えられない》

 『謹慎』あたりをすっ飛ばして、『引退も辞さない』と大きく振りかぶることで、「いやいや、そこまでしなくていいよ!」の声を獲得することに成功している。

 そして何より、彼にとって予期せぬ“棚ぼた”だったのは、節税のため(?)につくった個人会社の名前が『株式会社チューリップ』だったことかもしれない。

 いくらネットニュースが重々しく《お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実が設立した個人会社「株式会社チューリップ」が東京国税局の税務調査を受け、2018年までの7年間で計約1億2000万円の所得隠しと申告漏れを指摘された問題》(Business Journal )と報じようが、記事を全部読み終わったあともう一回『チューリップ』のところに戻ってしまう。やはりというべきか、グーグルで「チューリップ」と打つと、予測変換(サジェスト)の上位に「株式会社」「会社」などが出てくる。つまり、みんな気になってしょうがないのだ。

 今回の一件で、芸人が個人事務所を持っている例として、ほかにも明石家さんまの『オフィス事務所』、極楽とんぼ加藤浩次の『有限会社加藤タクシー』、ココリコ田中直樹の『靴のタナカ』などが報じられていた。ちょっとした大喜利状態になってはいるが、言わんとしていることはわかる。

 だが、『チューリップ』って言われるととたんに迷路に迷い込む。なんでそんな名前にしたんだよ、と急にバカバカしくなってしまう。

 たとえばこれが、『トクイ・インベストメント』とかだったらだいぶ印象が違っていただろう。いかにも悪どそうな感じが出て、世論もさらに厳しくなっていたかもしれない。社名で命拾いした部分も少なからずあるはずだ。

 現在、吉本興業が徳井の謹慎の可能性について、「全然ない」と強気に出られるのは意外とそんな理由からだったりして。

〈皿乃まる美・コラムニスト〉

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