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宮崎あおい、青山真治監督は「本当に大切な人」 PFFラインナップ発表会でビデオメッセージ

シネマトゥデイ のロゴ シネマトゥデイ 2022/08/03 16:31 シネマトゥデイ
© ビデオメッセージを寄せた宮崎あおい

 若手映画監督の登竜門として知られる「ぴあフィルムフェスティバル」(以下PFF)の今年のラインナップ発表会が3日、京橋の国立映画アーカイブで行われた。「第44回PFFアワード2022」最終審査員の三島有紀子監督、招待作品部門のメイン特集「ピエル・パオロ・パゾリーニ特集」を共催するイタリア文化会館 文化担当官からアルベルト・マナイ、PFFディレクターの荒木啓子が登壇し、「青山真治監督特集」を記念して、3本の青山作品に出演した宮崎あおい(崎はたつさきが正式表記)がビデオメッセージを寄せた。

 自主映画を対象とした本格的なコンペティションとして、今年で44回目となる「PFFアワード」。今年は応募総数520本の中から16作品をスクリーンで上映する。今回の最終審査員は菊地健雄(映画監督)、玉川奈々福(浪曲師・曲師)、とよた真帆(女優)、光石研(俳優)、三島有紀子(映画監督)の5名。9月22日の表彰式でグランプリ(1作品)、準グランプリ(1作品)、審査員特別賞(3作品)が発表される。

© 左から荒木啓子ディレクター、三島有紀子監督、アルベルト・マナイ

 今年の作品の傾向について荒木ディレクターは「今年は何が特徴的だったかというと、初めて撮った人が多いということ。半数以上が初監督作品でした。ではなぜ初監督作が多いのかと考えてみたんですが、コロナで時間ができて、前から撮ってみたかった映画を撮ってみたくてやってみようということで。はじめての人たちがこれまで温めてきたものが力のある作品になった」と説明した。

 今年の特集上映は、生誕100周年を迎えるイタリアの鬼才ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の15本、1プログラムを上映。『豚小屋』(1969)、『ソドムの市』(1975)といった問題作、代表作がそろうほか『イタリア式奇想曲』(1968)、『愛と怒り』(1969)、『アフリカのオレステイアのための覚書』(1970)、『短編プログラム』(1965~1971、『奇跡の丘』撮影前に実際にイエスが訪れた土地を記録した映像、インドに関する映画のためのリサーチ、イエメンの美しい建築物の保護を訴えるドキュメンタリーの3本立て)の3作品、1プログラムが日本初上映となる。

 さらに、今年3月21日に逝去した青山真治監督の特集上映を実施。『WiLd LIFe』(1997)、『月の砂漠』(2001)、『私立探偵 濱マイク 名前のない森』(2002)、『路地へ 中上健次の残したフィルム』(2008)、『赤ずきん』(2008)という上映機会の少ない5作品を35mmフィルムで上映する。この日は本特集を記念して、『EUREKA ユリイカ』(2000)『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(2005)、『サッド ヴァケイション』(2007)に出演した宮崎あおいがメッセージを寄せた。そこでは「今のわたしがあるのは、青山監督と出会って青山組のかっこいいスタッフの方たちと出会ったから、わたしは今もこうしてお仕事を続けているんだろうなとすごく思います。わたしにとって本当に大切な人です」と語っていた。

 その他、清原惟監督の第26回PFFスカラシップ作品となる『すべての夜を思いだす』の完成披露上映、さらに『PLAN 75』の早川千絵監督とプロデューサーの水野詠子が、短編を長編化した経緯を明かす「日本に少ない、短編を長編にする試み」、『海辺の彼女たち』の藤元明緒監督と映画配給の村田悦子が、人生を変えたという映画『動くな、死ね、甦れ!』(1989)について語り合う「人生を変えた映画がある」の「PFFスペシャル映画講座」も行われる。

「第44回ぴあフィルムフェスティバル2022」は9月10日から25日まで国立映画アーカイブ(東京)にて、11月19日から27日まで京都文化博物館(京都)にて開催

宮崎あおいコメント全文

 こんにちは、宮崎あおいです。第44回ぴあフィルムフェスティバルで青山真治監督の特集が行われるということで、青山監督のことを少しお話させていただきます。わたしは2000年の『EUREKA ユリイカ』で青山監督と初めてお会いしました。そして 『サッド ヴァケイション』『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』と3作品でご一緒させていただいたんですが、今のわたしがあるのは青山監督と出会って青山組のかっこいいスタッフの方たちと出会ったからわたしは今もこうしてお仕事を続けているんだろうなとすごく思います。わたしにとって本当に大切な人です。そして今、大変うれしいことに北九州3部作と言われる『Helpless』『EUREKA ユリイカ』『サッド ヴァケイション』がリバイバル公演が続いています。9月の第44回ぴあフィルムフェスティバルでは、スクリーンで観ることの難しかった5作品が上映されると聞きました。わたしもとても楽しみにしているんですが、そのラインナップがこちらです。『WiLd LIFe』『月の砂漠』『路地へ 中上健次の残したフィルム』『私立探偵濱マイク 名前のない森 長編映画版』『赤ずきん』これがすべて35mmフィルム版とのことです。音や画に本当に素晴らしい感覚をお持ちだった青山監督がつくられたこの作品をぜひ若い世代の方にも観ていただきたいですし、また過去に青山監督の作品を観たことがあるという方も自分の年齢が変わったり置かれている環境が変わったりするなかで、作品の感じ方というのも変わってくるのではないかと思います。私自身も『EUREKA ユリイカ』を数年おきに観ているのですが13歳、14歳で観たころとは全然違う感じ方をして、ますます『EUREKA ユリイカ』のことを好きになっていきますし、作品を作った青山監督のことも好きになっていきます。きっとこれからも青山監督の作品はきっといろいろなところで上映されていくと思うし、上映し続けてほしいなとも思っておりますので、ぜひたくさんの方にこの機会に観ていただきたいと思います。よろしくお願いします。

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