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ILMを訪問!VFXクリエイターが語る『ハン・ソロ』製作秘話

シネマトゥデイ のロゴ シネマトゥデイ 2018/10/23 10:00 cinematoday
シリーズの醍醐味ともいえる、デジタルとアナログを織り交ぜた撮影方法は本作でも健在! - (C) 2018 & TM Lucasfilm Ltd. © Cinema Today Inc 提供 シリーズの醍醐味ともいえる、デジタルとアナログを織り交ぜた撮影方法は本作でも健在! - (C) 2018 & TM Lucasfilm Ltd.

 映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は、若き日のハン・ソロがいかに相棒のチューバッカと出会い、ミレニアム・ファルコン号を手に入れるかを描くアクションアドベンチャーだ。先日、本作のMovieNEX(ブルーレイ+DVD)の発売に合わせて、アメリカ・サンフランシスコにある『スター・ウォーズ』の聖地で、世界有数のVFX工房ILM(インダストリアル・ライト&マジック)を訪れ、本作のVFXスーパーバイザーを担当したロブ・ブレドウに、今だから話せる製作秘話を聞いた。

 現在発売中のブルーレイ、DVDには、多くのボーナス・コンテンツが収録されているが、その中でも、撮影中のメイキング映像をかなり多く見ることができる。最先端のVFXを用いることで知られるシリーズの撮影現場なら、当然本作は多くのグリーンスクリーンを使った撮影が行われていると思いきや、実は昔ながらのアナログ的な方法で撮影されていた。

 例えば、映画の冒頭、惑星コレリアでのチェイスシーンも、現場ではタイヤがついたランドスピーダーを使って、普通のカーチェイスシーンのように撮影し、後からタイヤをCGで消したことが分かる。ブレドウは、映画のクライマックスで、ファルコン号に乗ったハンたちがケッセルランを通って帝国軍から逃げるシーンでは、コクピットの中から見える宇宙空間が合成ではなく、すべて実際に窓外から見える映像だったことを明かした。

 「僕らは、この映画の中で、ファルコン号のコクピットの中で撮影する時間がかなりあった。そして、僕らが思いついたのは、役者たちがその中にいる間、コクピットの周りをスクリーンで囲み、そこに宇宙空間の映像を投影というアイディアだった。そうすれば、カメラは役者を撮影するだけでなく、コクピットの窓を通して映像を撮影することが出来る。それは役者にとって、そのシーンの状況を理解する上で役立つし、また、スクリーンの映像が船内を照らすことで自然で素晴らしい照明にもなる。その方法は、VFXを継ぎ目のない自然な形で画面の中に溶けこませてくれるんだ」

 ブルーレイやDVDの醍醐味の一つは、同じシーンを繰り返し観て、映画館で見逃したディテールを見つけられることだ。ブレドウは、マニアックな『スター・ウォーズ』ファンが喜ぶ、本作のトリビアを一つ教えてくれた。

 「『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』のミレニアム・ファルコン号には、着地用のギアが前に1つと後ろに2つ、全部で3つしかなかった。でも、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』では着地用ギアは5つになっている。その理由は、そのセットを物理的にサポートするのに、もっと着地用ギアが必要だったからなんだ。ファルコン号が前のめりにならないようにするのにね。でも今回、僕らはこの背後にある物語を考えることにした。だから、本作では5つの着地用ギアで始めた。そして、ケッセル・ランの間に前の2つの着地用ギアを失い、表面のカバーが剥ぎ取られ、『エピソード4』で見る少し傷んだファルコン号になっていくんだ。そして、『エピソード4』と『エピソード5』の間に、チューイが前の2つの着地用ギアを交換し、オリジナルのデザインに戻したと想像したんだよ(笑)」(取材・文・写真:細谷佳史)

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