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胆道閉塞(胆管)

Healthline 2012/07/25 16:00 ライハン・カリッド氏およびマシュー・ソラン氏
Healthline Image © 胆道閉塞(胆管) Healthline Image

概要

胆道閉塞とは、胆管の閉塞です。胆管は胆汁を肝臓や胆嚢から膵臓を通り、小腸(十二指腸)へと届けます。胆汁とは、脂質を消化するために肝臓から分泌される暗緑色から黄褐色の液体です。胆汁のほとんどは直接小腸に放出されますが、残った胆汁は胆嚢に蓄えられます。食事をした後、消化と脂質の吸収を助けるために胆嚢は胆汁を分泌します。また、胆汁は肝臓の老廃物の排出にも役立ちます。

こういった導管の閉塞は、胆道閉塞と呼ばれています。胆道閉塞は、米国では1000人に5人と、非常に多い症例が見られます。胆道閉塞に関連する疾患の多くは治療を行えば治ります。しかし、閉塞された胆管を治療せずに長期間放置すると、命に関る間疾患に繋がる可能性があります。

人間の身体にはいくつかの種類の胆管が働いています。2種類の肝臓内の胆管は肝内胆管と肝外胆管です。

肝内胆管は胆汁を集め、肝外胆管へと運ぶ小さい管のシステムです。肝外胆管は肝右葉と肝左葉の二つの部位から始まります。肝臓から延びる二つの胆管は結合し、総肝管を形成します。総肝管は直接小腸へと延びています。

胆管(胆管から延びる管)はまた、総肝管にも繋がっています。この部位からの胆管は総胆管(common bile duct)、または総胆管(choledochus)と呼ばれています。小腸に排出する前に、総胆管は膵臓を通り抜けます。

原因

胆道閉塞は胆管や肝臓、胆嚢、膵臓、また小腸など、様々な要因が起因する可能性があります。最も多く見られる原因は次を含みます:

  • 大多数の症例の原因は胆石
  • 胆管の炎症
  • 外傷
  • 胆管狭窄症(胆管の異常な狭窄)
  • 嚢胞
  • リンパ節の腫脹
  • 膵炎
  • 胆嚢、または肝臓の手術に関連する損傷
  • 胆管腫瘍
  • 膵腫瘍
  • 肝臓や胆嚢、膵臓、また胆管に広がった他の部位の腫瘍
  • 肝炎を含む感染症
  • 寄生虫 
  • 肝硬変(肝臓の瘢痕、重度の肝臓障害)

発生率

胆道閉塞のリスク要因は大抵の場合、閉塞の起因により異なります。胆道閉塞の症例の多くは胆石が起因となるため、男性よりも女性に多く見られます。その他の要因には次のものがあります:

  • 胆石の病歴
  • 慢性膵炎
  • 右腹部の腫瘍の病歴
  • 右腹部の損傷
  • 肥満
  • 急激な体重の減少

兆候および症状

症状は基礎疾患(閉塞の原因)が起因している場合があるため、症状は様々なものがあります。患者は大抵の場合次を含む症状を体験します:

  • 淡色の便
  • 暗色尿
  • 皮膚およびまたは眼の黄変(黄疸)
  • かゆみ
  • 右上腹部の痛み
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 体重減少
  • 発熱

診断

胆道閉塞の疑いがある患者が受けることができる検査には様々なものがあります。次のようなものです:

  • 血液検査:完全血球算定(CBC)を明らかにし、肝臓機能検査を行います。血液検査は胆嚢炎(胆嚢の炎症)や胆管炎(総胆管の感染症)、抱合型ビリルビン(肝臓の老廃物)や肝臓酵素、またアルカリ性ホスファターゼの高レベルなどの疾患の可能性を除外します。こういった症状は胆汁流量の損失を意味する可能性があります。
  • 超音波検査:胆道閉塞の疑いがある患者に行う最初の検査です。超音波検査は胆石を簡単に視覚化します。
  • 胆管放射性核種(HIDAスキャン):胆嚢やその他の閉塞に関しての貴重な情報を得る為に放射性物質を利用します。
  • コンピューター断層撮影(CTスキャン):いくつもの超精密X線を組合せます。 経皮経肝的胆管造影:胆管のX線です。
  • 磁気共鳴映像法(MRI):肝臓や胆嚢、膵臓、また胆管の詳細画像を作り出します。
  • 磁気共鳴胆道膵管造影(MRCP):胆道閉塞や膵臓疾患の診断に利用されます。
  •  内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP):内視鏡とX線が使われます。これは、診断ツール、また治療ツールとして利用されます。ERCPは外科医が胆管を診るだけではなく、治療にも利用されます。ERCPは胆石を摘出することが出来るため、とても有用なツールです。腫瘍が関連している場合は生検を採取する際にもERCPを行います。

治療

胆道閉塞の治療は基礎疾患の治療を目的としています。薬物療法や外科治療の主な目的は閉塞を軽減することです。治療選択肢は次を含みます:

  • 胆嚢摘出術:胆石がある場合は胆嚢を摘出
  • ERCP:小さな胆石を摘出するため、または胆汁流量を回復させるためステントを設置するためには十分です。

予防

胆道閉塞の発生のリスクを低めるため、変えられる生活スタイルは次を含みます。

  • 食生活の食物繊維を増やす
  • 胆石の原因となる糖分や飽和脂肪の摂取量を減らす
  • もし患者が肥満である場合、体重は性別や年齢、また慎重に見合った「健康」な体重へと減らしましょう徐々に減らしましょう。
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