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食べて遊んで完璧ガイド!茨城県の県境、利根町で1日過ごすなら?

コロカル のロゴ コロカル 2022/09/26 10:00 コロカル編集部
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都心から電車で約1時間。茨城県最南部の利根町は、北西に龍ケ崎市や取手市、南に千葉県印西市や我孫子市など、周囲を中規模都市に囲まれた小さなまちだ。南には一級河川・利根川が流れる。「日本一広い川」と教科書で習った方も多いだろう。まちと川、同じ名を持つことで単なる県境というだけでなく、背骨であり、象徴であり、生活に潤いをもたらす場でもある。

千葉と茨城の県境の利根川。春は桜並木、夏は花火、秋冬は紅葉と四季折々の姿を見せる。 © コロカル 提供 千葉と茨城の県境の利根川。春は桜並木、夏は花火、秋冬は紅葉と四季折々の姿を見せる。

千葉と茨城の県境の利根川。春は桜並木、夏は花火、秋冬は紅葉と四季折々の姿を見せる。

6月下旬から8月にかけて古代蓮が見頃となる〈利根親水公園〉。7月には〈TONE LOTUS FES.〉も開催され、さまざまな映えるスポットが家族連れで賑わった。 © コロカル 提供 6月下旬から8月にかけて古代蓮が見頃となる〈利根親水公園〉。7月には〈TONE LOTUS FES.〉も開催され、さまざまな映えるスポットが家族連れで賑わった。

6月下旬から8月にかけて古代蓮が見頃となる〈利根親水公園〉。7月には〈TONE LOTUS FES.〉も開催され、さまざまな映えるスポットが家族連れで賑わった。

コンパクトなだけに巡りやすいのも特徴で、半日あれば車でぐるりと観光できる。それならば、と利根町のとっておきのスポットで、食べて、飲んで、馬と触れ合ってみた。

何はともあれ、〈オノパン〉で人気のパンを確実にゲットする

利根町を訪れたなら、まずは〈オノパン〉に行くこと! といっても過言ではない。実際、平日でも午前中で売り切れてしまうパンも多く、遠方から車で買いに来るお客さんが後を絶たないのだ。

そう聞くと身構えてしまうかもしれないが、オノパンは酒井克巳さんと由佳さんのご夫婦で営まれている小さなまちのパン屋さんだ。ご本人たちの言葉を借りるならば、「ちょっとこだわったふつーのパン屋」。

酒井克巳さんと由佳さん。 © コロカル 提供 酒井克巳さんと由佳さん。

酒井克巳さんと由佳さん。

人気の理由は、種類の豊富さと、原材料へのこだわりにある。ハード系のパンや食パン、ベーグル、昔なつかしコッペパン、惣菜パン、キャロットケーキやマフィンのおやつまで、目移りしそうなラインナップ。そして、どれもおいしいに違いないという期待。

どのパンも北海道産の小麦粉を100%使用。 © コロカル 提供 どのパンも北海道産の小麦粉を100%使用。

どのパンも北海道産の小麦粉を100%使用。

「お客さんのリクエストでどんどん種類が増えていて」と由佳さんは笑う。ふたりは「こういうパンが食べたい」という声に真摯に向き合ってきた。例えば、あんバター、ずんだ、ミルクなど豊富なフィリングと、北海道産小麦の素朴でやさしい味わいが人気のコッペパンも、お店が元和菓子屋さんだったことを偲んだ近所の人のリクエストで生まれたのだという。

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こねて寝かせて、折って寝かせてと3日間かけてつくるという、こだわりのクロワッサンをいただいた。通常のパンには工房でパンを焼く克巳さんの地元、北海道産のバターを使用しているが、このクロワッサンのみ宮崎・高千穂の発酵バターを使い、風味豊かに仕上げている。さっくりとした歯切れのよい食感、噛めば噛むほど広がる発酵バターの香り。後味にかすかな酸味もあり軽やかな印象もある。

種類豊富なオノパンのパンに共通していえることは、毎日食べても飽きがこないこと。どんなに人気になって慌ただしくなっても、地域と日常に根ざしたパンとパン屋であることは間違いないようだ。

「ONO」はハワイ語で「おいしい」という意味で、「PAIN」はフランス語で「パン」のこと。「小野さんのパン」ではないのでくれぐれもお間違いなきよう。 © コロカル 提供 「ONO」はハワイ語で「おいしい」という意味で、「PAIN」はフランス語で「パン」のこと。「小野さんのパン」ではないのでくれぐれもお間違いなきよう。

「ONO」はハワイ語で「おいしい」という意味で、「PAIN」はフランス語で「パン」のこと。「小野さんのパン」ではないのでくれぐれもお間違いなきよう。

乗馬体験で利根町を違う目線で見てみる

続いては佐藤幸基さん、幸さんご夫婦が営む〈利根リバーサイドクラブ〉へ。周囲を田畑に囲まれ、おっとりとした時間が流れる。

ここで暮らすのは競走馬を引退した馬が多い。名馬と呼ばれたサラブレッドの血を引く馬もいるのだという。いずれにしても、性格が穏やかでおとなしい、いわば乗馬向きという共通点がある。人を乗せるのが大好きな馬もいれば、自ら人にすり寄る人懐っこい馬もいて、馬の性格や反応、個性を観察するだけでも楽しいのだが、ここでは乗馬体験をしてみよう。

利根リバーサイドクラブの佐藤幸さんが馬の性格を説明してくれた。我が子のような慈しみ。 © コロカル 提供 利根リバーサイドクラブの佐藤幸さんが馬の性格を説明してくれた。我が子のような慈しみ。

利根リバーサイドクラブの佐藤幸さんが馬の性格を説明してくれた。我が子のような慈しみ。

この日、相方になってくれたのはサラブレッドの〈ノーティカル〉。2014年生まれで、人間でいうと30歳ほどだ。

馬具の取りつけのために小屋から出されたノーティカル。幸さんの手でおとなしく馬具を取りつけられている様子を見て、筆者が「何を考えているんでしょうね?」と尋ねると、幸さんは「『出勤かぁ』って思っていると思いますよ」と笑う。ノーティカルさん、ひと仕事よろしく頼みます。 © コロカル 提供 馬具の取りつけのために小屋から出されたノーティカル。幸さんの手でおとなしく馬具を取りつけられている様子を見て、筆者が「何を考えているんでしょうね?」と尋ねると、幸さんは「『出勤かぁ』って思っていると思いますよ」と笑う。ノーティカルさん、ひと仕事よろしく頼みます。

馬具の取りつけのために小屋から出されたノーティカル。幸さんの手でおとなしく馬具を取りつけられている様子を見て、筆者が「何を考えているんでしょうね?」と尋ねると、幸さんは「『出勤かぁ』って思っていると思いますよ」と笑う。ノーティカルさん、ひと仕事よろしく頼みます。

体験にあたって特に持ち物は必要なく、初めてでも予約さえすれば気軽に体験ができるのもうれしい。もちろん運動経験も関係なく、小学生くらいのお子さんから高齢者まで幅広い年齢層が楽しめるアクティビティである。

簡単なレクチャーを受けたあとに、馬舎のすぐ隣の利根川の河川敷を闊歩する。目線がぐんと上がり気持ちがいい。青々とした水田が一面に見え、そのさらに遠くに見えるのはスカイツリー。その反対側には筑波山も見える。歩きや車では到底見ることができない景色を満喫できた。

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さらに歩みを進めると、利根リバーサイドクラブが管理する牧草地へ。これまでの舗装された道と違うため、馬の足から伝わる振動もやわらかくなり、乗り心地も変わってくる。その先は馬場。ここで手綱をひいて先導していた佐藤幸基さんが手を離し、ひとりと1頭の世界に。

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風を切るように疾走! ……はできなかったが、たしかに馬と意思疎通し共に走ったことは、得難い体験だったように思う。

利根町産のコーヒーも!? サイフォンで丁寧に淹れられたコーヒー

馬と触れ合ったあとは、余韻が長い。栗毛の下の筋肉の弾力や、競走馬ではなく乗馬向きの性格といわれたサラブレッドのやさしい目を思い出してみたり。そういえば、猛暑を乗り切るためにたてがみをみつあみにしてたあのコはかわいかったな、とか。

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〈コーヒーハウスとむとむ〉で、そんな乗馬の思い出に浸りながらコーヒーをすする。樹齢300年のカナダ杉を用いて建てられた、広々とした喫茶店だ。サイフォンで丁寧に淹れられたコーヒーは2杯分とたっぷりと飲めてうれしい。

落ち着いた店内で、コーヒーをいただく。 © コロカル 提供 落ち着いた店内で、コーヒーをいただく。

落ち着いた店内で、コーヒーをいただく。

敷地内にはコーヒーの木が植えられた温室がある。コーヒーの木というと「コーヒーベルト」という主要生産国の地域帯、南緯北緯25度を指す用語があるように、熱帯地域の植物という印象がある。それがなぜ茨城、それも利根町で育つのか?

とむとむの社長・小池康隆さんによると、コーヒーの木は熱帯地方の1500メートルほどの高山が原産のためむしろ高温すぎる環境が苦手で、1年を通じて気温が上昇しすぎないことが条件なのだという。加えて、花芽の成長期が雨季で収穫期が乾季であることも条件だ。つまりは、利根町の温室内でも通風と葉の大きいバナナやパパイヤなどのシェードツリーを活用して日陰をつくるなどの工夫をし、真夏の気温の上昇を抑えられれば、きちんと実をつけるということだ。

カトゥーラ種、アマレロ種、ティピカ種の3種を育てている。全部で50キロほどの収穫となる。 © コロカル 提供 カトゥーラ種、アマレロ種、ティピカ種の3種を育てている。全部で50キロほどの収穫となる。

カトゥーラ種、ブルボン種アマレーロ、ティピカ種の3種を育てている。全部で50キロほどの収穫となる。

とむとむのコーヒー、通称〈トネビーンズ〉は、4月頃から花を咲かせ、実が熟すまでおよそ8か月から10か月かかる。そのうえ収穫後は3か月から4か月かけて乾燥させるということで、コーヒーとは非常に時間と手間がかかる飲み物なのだ。普段何気なく飲んでいる人も実際のコーヒーの木を見て知ることで見方が変わるかもしれない。

完熟したコーヒーチェリー(右)と、まだ薄皮のついた生豆(グリーンコーヒー/左)。 © コロカル 提供 完熟したコーヒーチェリー(右)と、まだ薄皮のついた生豆(グリーンコーヒー/左)。

完熟したコーヒーチェリー(右)と、まだ薄皮のついた生豆(グリーンコーヒー/左)。

大人も子どもも鯛焼き屋〈Green〉が宿り木に

〈Green〉を訪れたら、大人はノスタルジーを、子どもはファンタジーを感じるお店だった。

懐かしい駄菓子が並ぶ。 © コロカル 提供 懐かしい駄菓子が並ぶ。

懐かしい駄菓子が並ぶ。

鯛焼きといえば食べ歩きおやつの定番だが、ここでは長居したくなる不思議な心地よさがある。甘いものしょっぱいもの合わせて10種類の鯛焼きと、ソフトドリンク、駄菓子、焼きそばに、軽食(スナック)。店長の片野緑さんも「数え切れないくらい」と言うくらいのメニューが並ぶ。

この黒板のメニューに加えて、軽食メニューも。数だけでも100は超える。 © コロカル 提供 この黒板のメニューに加えて、軽食メニューも。数だけでも100は超える。

この黒板のメニューに加えて、軽食メニューも。数だけでも100は超える。

「この2軒先に今川焼きのお店があって、私も学生時代によく買いに行っていたのですが、なくなってしまって。馴染みの店がなくなってしまったことで、じゃあ自分でやろうかと始めたのが〈Green〉でした」

最初は、鯛焼き、焼きそば、たこ焼き、ソフトドリンクだけだったのが、お客さんのリクエストに答えるかたちでメニューが増え、さらにはタピオカミルクティーや台湾のふわふわかき氷などの流行りを取り入れたり、生地のベースは変えずに味つけや中の餡を変えたりと “横展開”をすることで、毎月のように新メニューが誕生し、レギュラー化していった。

片野さんはいつだって子ども目線を忘れない。子どものお小遣い事情に配慮して、鯛焼きをひとまわり小さくした「パンダ焼き」を考案し、駄菓子と合わせてワンコインでも十分に満たせるような価格設定に。このコロナ禍では休校でランチに困ったお子さんを対象にしたお弁当の配達サービス、〈Green給食〉を始めた。330円と安価でも栄養バランスが考えられた手づくりのお弁当は親子から大変好評なのだという。

子ども相手だからといって安いだけではない。ぬくもりと安心感のあるお店。「子どもの頃にこんな店がほしかった!」訪れる大人は皆そう思うはずだ。

あんこは90グラムとたっぷり。「かぶりついたときにひと口目であんこに到達していないと悲しいから」との言葉に共感! © コロカル 提供 あんこは90グラムとたっぷり。「かぶりついたときにひと口目であんこに到達していないと悲しいから」との言葉に共感!

あんこは90グラムとたっぷり。「かぶりついたときにひと口目であんこに到達していないと悲しいから」との言葉に共感!

どこか懐かしくほんのり甘い生地。「生地だけでもおいしいと言っていただけます」と片野さん。 © コロカル 提供 どこか懐かしくほんのり甘い生地。「生地だけでもおいしいと言っていただけます」と片野さん。

どこか懐かしくほんのり甘い生地。「生地だけでもおいしいと言っていただけます」と片野さん。

自宅でも利根町の味を楽しめるふるさと納税

今回紹介した利根町のお店の商品や体験は、すべてふるさと納税の返礼品として手に入れることができる。自宅でも利根町を感じ、その土地に思いを馳せたらぜひ一度足を運んでほしい。

オノパン返礼品 © コロカル 提供 オノパン返礼品

口コミで広がり、リピーター多数のオノパン。まずは食事パンやおまかせの詰め合わせを、そしてオノパンのパンが食卓にないと物足りないと感じたならば定期便をどうぞ。人気のクロワッサン詰め合わせも。

◇オノパンの返礼品一覧

乗馬 © コロカル 提供 乗馬

常歩(なみあし)、速歩(はやあし)がマスターできる初心者対象の体験乗馬チケット。「乗馬に興味があるひとのはじめの一歩としても最適なコースです。どうぞお気軽に」と佐藤幸基さん。

◇利根リバーサイドクラブの返礼品一覧

〈利根豆達物語(トネビーンズ物語)〉のドリップコーヒーと珈琲カステラ〈十夢十夢〉をセット © コロカル 提供 〈利根豆達物語(トネビーンズ物語)〉のドリップコーヒーと珈琲カステラ〈十夢十夢〉をセット

利根町の温室育ちの貴重なコーヒー豆をブレンドした〈利根豆達物語(トネビーンズ物語)〉のドリップコーヒーと珈琲カステラ〈十夢十夢〉をセットに。珈琲カステラは、プレミアムスペシャルティコーヒーとトネビーンズコーヒーを生地に練り込んだ、コーヒーのお供にぴったりの組み合わせ。

◇とむとむの返礼品一覧

ミニサイズのパンダ焼きと鯛焼きのセット © コロカル 提供 ミニサイズのパンダ焼きと鯛焼きのセット

多い日で1日500個売り上げたこともあるという鯛焼きは、ミニサイズのパンダ焼きもセットで。さまざまな味のアソートとなっているので、家族みんなで楽しめそうだ。

◇Greenの返礼品

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コロカル編集部

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撮影:ただ、池ノ谷侑花

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