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在宅勤務中に突然「ネットが繋がらない!」 家族を巻き込み大騒動に

マネーポストWEB のロゴ マネーポストWEB 2020/05/06 16:00
在宅ワーク中に頻発する「ネットが繋がらない」問題 © マネーポストWEB 提供 在宅ワーク中に頻発する「ネットが繋がらない」問題

 新型コロナウイルスの感染拡大によって一気に広がりを見せた在宅での「テレワーク」や「オンライン学習」。それらを支えるインターネット通信量の急増が、思わぬ混乱を招いている。

 通信会社の調べなどによると、4月に入ってからの1日のネット通信量は、コロナ騒動が本格化する前の2月下旬に比べ、5~6割程度増えているという。そもそも国内全体の通信容量は「(もともと通信料が多かった)通常時の夜間の2倍程度まで耐えられる」とされているが、ネット利用が集中すると、ネットに接続する際に経由するプロバイダー(接続業者)やネットサービスを提供する企業のサーバが障害や接続しづらい状況に陥ってしまう場合もあるという。

 都内に住む40代会社員・A氏は、共働きの妻(40代)、中学受験を目指す小学6年の長男、小学1年の長女の4人家族。緊急事態宣言によって家族4人が自宅で過ごすようになって3週間あまり経った4月下旬、こんな“悲劇”に見舞われた。

 テレワークで午前中の仕事をひととおり終えたA氏が、お昼時にリビングで長女と「Amazonプライムビデオ」を見ていた。妻は夕方からのオンライン会議、長男も学習塾のオンライン授業に備え、それぞれ「Zoom」を立ち上げようとしていた矢先だった。

 妻が突然、「Zoomが全然つながらない」と言い出した。

「ただでさえITに疎い妻のことだから、どうせ単純なミスをしているのだろう」と思ったA氏がパソコンの画面を見ると、ネット接続ができていない。

 すると長女も「テレビが映らない」と騒ぎ出した。ネット経由のAmazonプライムビデオも画面がフリーズしていた。

 A氏はWi-Fiのルータを再起動してみたが、ルータのランプは点滅したままで一向に直る気配がない。慌てたA氏は何度も再起動を試みたが、パソコンにもテレビ画面にも「ネットワークに接続されていません」の文字が出るばかりだった。

「ちょっと! これから社内の大事な会議なんだから、どうにかしてよ! アンタじゃ無理なんだから、業者に聞けばいいじゃない!」

 妻にそう言われたA氏は、プロバイダーのコールセンターに電話をかけてみたが、新型コロナウイルスの影響でコールセンターの人手も減っているのだろう。「時間をおいておかけ直しください」のアナウンスが虚しく続く。

 焦るA氏の横では、妻が「とにかくチケット予約するみたいにリダイヤルし続けてよ」と言い、オンライン学習を控えた長男は「どうなるの?」と困り顔、大好きなアニメが見られない長女は「映らなーい!」と半泣き……。

 結局、妻は複数の社員が参加する社内のオンライン会議に参加できず、電話でお詫びする始末に。長男の塾には電話連絡をして、オンライン授業を欠席することになった。

 一方のA氏は、1時間ほどコールセンターにリダイヤルし続けて、ようやくプロバイダーにつながった。

「大規模な通信障害でも発生しているんですか」と聞くと、オペレーターは「お客さまがお住まいの住宅地では、もともと回線の容量が商業地よりも小さく、現在のようにテレワークにオンライン学習、さらには大容量のゲームなどでネットワークが混みあって接続できなくなる状態になることがあります。ご不便をおかけしますが、とにかく回線が空くまでお待ちください」とのことだった。

 やがてWi-Fiルータのランプが点滅から点灯に変わり、ネット接続はどうにか復旧したが、結局、2時間ほどインターネットが閉ざされる事態に。A氏は嘆くほかなかった。

「テレワークにオンライン学習と在宅を強いられるなか、インターネットが使えなくなるとこんなに不便になるとは……。まだまだ終わりが見えないから、夫婦ともに収入も減るだろうし、中学受験を目指す息子の学力低下も心配ですが、こんなところにも“コロナ・ショック”はあるんですね……」

 ウイルスという“見えない恐怖”が“目に見える打撃”を与えている。一日も早い収束を望むのは、この家族だけではないだろう。

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