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「ガラケー難民」受け皿争奪戦 折り畳みスマホに待望論も

NEWSポストセブン のロゴ NEWSポストセブン 2018/11/28 07:00
根強いファンも多いデザインケータイのau「INFOBAR」 © SHOGAKUKAN Inc. 提供 根強いファンも多いデザインケータイのau「INFOBAR」

 11月29日、KDDI(以下au)から「INFOBAR xv」が発売される。INFOBARといえば同社のお洒落なデザインケータイの代表作として知られ、特に今回同様、歴代のストレートタイプの商品には根強いファンがいる。今回の商品も形はかつての“ガラケー”そのものだ。

 ただし中身は、ガラケーとスマホ(4G)のいいとこ取りをした、通称“ガラホ”で、3G回線を利用するガラケーとは異なる。月額利用料金もガラケーよりも高めでスマホに近い。一方で、auは11月16日に2022年3月末をもって3Gサービスを終了すると発表し、同年4月以降は同社のガラケーは使えなくなる。

 サービス終了はまだ3年以上先のこととはいえ、auも自社のガラケーユーザーが一斉に他社に流出しては困るから、同じ11月16日、auスマホに機種変更の際の契約事務手数料無料サービスをはじめ、1か月のデータ通信1GB、1回5分までの国内通話かけ放題プラン(対象端末は限られる)に移行した場合、月額料金を1年間980円(ただし2年目以降は2980円)とする“つなぎ止め”対策も発表した。

 ほかのキャリアはといえば、ソフトバンクはすでに1.5GHz、1.7GHzの周波数帯の3Gサービスを終了し、NTTドコモはトップが「2020年半ばで(3Gは)できれば終了したい」と語っている。

 ソフトバンクは早くからiPhoneの契約獲得に注力していたので、auやドコモに比べればガラケーの契約者は少ないはず。契約者数のシェアが最も高いドコモが、3Gサービス終了時期が一番遅いのはある意味、当然ともいえる。他社よりガラケー契約者数もそれだけ多いだろうからだ。

 いま、契約者のタイプを分類すると以下の5タイプになるのではないか。

(1)ガラケーのみを利用しているユーザー

(2)ガラケー+スマホ、あるいはタブレットの2台持ちユーザー(スマホ、タブレットはデータ通信のみの契約)

(3)SIMフリースマホを利用し、2つあるSIMトレーの片方にMVNO(※注)契約のデータ専用SIMを挿し、もう1つのほうにガラケーの契約SIMを入れているユーザー(ただし対応機種は限られて少ない)

(4)MVNOとの契約でデータ通信も音声通話も両方加入しているユーザー

(5)データ通信、音声通話ともにキャリア契約のユーザー

※注/IIJmioやmineo、OCNモバイルONEなどを手がける仮想移動体通信事業者。ドコモやソフトバンク、auなどのキャリアと異なり、キャリアから設備を借り受けて携帯電話サービスを提供する企業。

 ガラケーはすでに生産は終了しており、各キャリアがいつまで3Gサービスを継続するのかに注目が集まっていたが、中古の携帯販売店ではここ1、2年、ガラケーを買い求める人が増えていると聞く。3Gサービスが終了するまで、ガラケーの“予備機”を持っておこうという人が多いのかもしれない。

 そういう意味で、先々の“ガラケー難民”の受け皿対象者は、上記の(1)、(2)に該当する人になる。

(1)の人は、料金はガラケーよりスマホに近いガラホが、ガラケーに近い使い勝手ということもあって一番受け入れられそうだ。そう考えると、キャリアは今後もガラホは投入していくだろう。

(2)に該当する人は意外に多いと目され、ガラケー難民争奪の主戦場は(2)の人たちかもしれない。ガラケーはスマホに比べて圧倒的にバッテリー持ちが良くて重量も軽く、通話や連絡メールはガラケーに特化して、ネット閲覧や検索などは大画面スマホかタブレットと使い分けている層だ。

 最近はスマホも画面サイズが6インチという商品が当たり前になるほど大型化し、スマホとタブレットの中間、いわゆるファブレットが多数、市販されている。スマホ中毒で若年性老眼の人も増えているから、大画面スマホを選ぶ人はこれからも増えそうだ。

 この(2)に該当する、シニア世代のAさんはこう言う。

「auのガラケーと、IIJで月に3GBのデータ専用SIMをタブレットに挿して利用し、月額料金は合わせて2800円ぐらい。

 auの3Gサービス終了まで3年以上あるし、終了ギリギリまでauのガラケーを使って、終了がもっと先になるドコモに乗り換えるという手もあれば、スマホに一本化して、MVNOで音声通話込みのSIMに変える方法もある。

 キャリアだって、国からの料金値下げ圧力が強まっているから、実際にどの程度下がるのかを当分待って見極めてもいい。それに、来年からはまだ価格は高いだろうけど、折り畳みスマホも出てくるとか。技術や商品の変化が速いから、しばらく様子を見ようと思います」

 折り畳みスマホは閉じた状態では4.5~5インチ程度、広げると7~8インチのタブレットになると言われ、通常はコンパクトなスマホ形状で通話やメール、広げればネットニュースを見たり検索したりするのに便利なタブレットに早変わり。それが1台で完結するのだから、来年以降の5Gの登場ともども、折り畳みスマホが普及価格帯まで下がってくれば、一気にブレークしていくかもしれない。

 ともあれ、段階的にガラケーはなくなっていくわけで、ガラケー難民という“浮動票”を、キャリアやMVNO各社がどこまで捕まえられるか、その受け皿の陣取り合戦が熾烈化していくことになる。

●文/河野圭祐(ジャーナリスト)

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