古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

日本株全面安、米国株急落でリスク回避鮮明に-日経平均1000円超安も

Bloomberg のロゴBloomberg 2018/10/11 15:38 長谷川敏郎

(ブルームバーグ): 11日の東京株式相場は大幅反落し、主要株価指数の下落率は約半年ぶりの大きさとなった。米国金利の高止まりや貿易問題への懸念で米国株が急落し、リスク資産のウエートを落とす世界的な動きが波及した。電機や石油、化学、情報・通信株など広く売られ、東証1部33業種は全て安い。

  TOPIXの終値は前日比62ポイント(3.5%)安の1701.86、日経平均株価は915円18銭(3.9%)安の2万2590円86銭。下落率はともに3月23日(TOPIX3.6%安、日経平均4.5%安)以来の大きさ。

  アセットマネジメントOneの武内邦信シニアフェローは、「米国株下落は何か一つの材料というより、中間選挙前にポジションを軽くしたい時期に差し掛かる中、テクノロジー株などを巡る米中摩擦や米金利上昇、VIX上昇を機に利益確定売りやクオンツ売りが重なった」と分析。株価急落で米景気が減速に向かうわけではないが、「これだけ大きな下げになると、日米株ともすぐに戻るのは難しい。しばらく方向感が出にくく、企業業績の発表を待つしかない」と言う。

Inside Tokyo Stock Exchange And Stock Boards As Asian Stocks Extend Selloff © Bloomberg Inside Tokyo Stock Exchange And Stock Boards As Asian Stocks Extend Selloff

東証内

  10日の米国市場では、10年債利回りが一時3.24%と高止まりする中、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.5%安、FANG+指数は5.6%安など時価総額上位銘柄に売りが広がり、S&P500種株価指数も3.3%安と8カ月ぶりの大幅安となった。米国株投資家の恐怖心理を示すシカゴ・ボラティリティー指数(VIX)は44%上昇の22.96と4月2日以来、債券版VIXのメリルリンチMOVEも55.7と6月12日以来の高水準となった。

  きょうのドル・円は一時1ドル=111円台と、前日の日本株終値時点112円98銭からドル安・円高が進行。こうした中で日本株は大きく下げて始まり、中国上海株の急落や米S&P500種Eミニ先物の下げ拡大を受け、午前半ば以降に再度売り直された。米国は中国との通商協議の一環として人民元について議論したい考えだとムニューシン米財務長官が述べた、と英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じる材料があった。

  野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは、最近の米金利の上昇傾向は「景気の良さから当局が中立金利を超え、政策金利を上げるかもしれないとの観測が背景。市場は3.24-3.25%あたりを一つの閾値(しきいち)として認識しているなら、いったんは株と債券との利回り縮小から株式の割高感が意識されやすくなる」と指摘した。米中通商問題も、「米国が中国に対し為替操作国と公言するようなら、米中対立はさらにエスカレートしやすい。貿易戦争の広がりにつながるなら、世界経済に対するリスク」とみる。

  TOPIXは一時9月13日以来の1700ポイント割れ、日経平均は一時1047円安と日中ベースでは2月6日の1603円に次ぐことし2番目の下げ幅を記録した。終値水準はTOPIXが9月12日以来、日経平均が同10日以来の安値。

日本株の調整についてはこちらをご覧ください

東証1部33業種は石油・石炭製品、鉱業、機械、精密機器、非鉄金属、証券・商品先物取引、電機、ガラス・土石製品、化学、海運などが下落率上位売買代金上位ではソフトバンクグループやソニー、任天堂、三菱UFJフィナンシャル・グループ、資生堂が安く、中国の減速で通期利益計画を下方修正した安川電機も大幅安半面、ドンキホーテホールディングスは逆行高、ユニー・ファミリーマートホールディングスがドンキホHに対し株式公開買い付け(TOB)を実施、20%を取得するとしており、1株6600円のTOB価格にさや寄せした東証1部の売買高は19億5248万株、売買代金は3兆7587億円と代金は前日から4割以上増えた、値上がり銘柄数はわずか56、値下がりは2050に達した 日米のボラティリティー指数の推移 © Bloomberg 日米のボラティリティー指数の推移

記事についての記者への問い合わせ先:東京 長谷川敏郎 thasegawa6@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:堤紀子 ntsutsumi@bloomberg.net, 院去信太郎

For more articles like this, please visit us at bloomberg.com

©2018 Bloomberg L.P.

image beaconimage beaconimage beacon