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池袋の新名物「赤い電気バス」に乗ってみた 10本のタイヤでゆっくり走る

ITmedia ビジネスONLiNE のロゴ ITmedia ビジネスONLiNE 2019/11/01 18:18
東京・池袋を主要スポットを巡る「IKEBUS(イケバス)」 © ITmedia ビジネスオンライン 東京・池袋を主要スポットを巡る「IKEBUS(イケバス)」

 東京・池袋で11月1日、主要スポットを回遊する電気バス「IKEBUS(イケバス)」が披露された。赤く彩られた小型のバスによって、地域住民の利便性や観光客の回遊性を向上させる。また、複合施設「Hareza(ハレザ)池袋」の劇場など一部施設も同日オープン。11月16日には池袋西口公園のリニューアルも控えており、池袋の街の様子ががらりと変わりそうだ。

●オンリーワンの赤いバスがシンボルに

 「他のどこにもない、オンリーワンのバス。イケバスが街を大きく変えていく」。ハレザ池袋に隣接する中池袋公園で開いた出発式で、東京都豊島区の高野之夫区長がそう語った。10本のタイヤとモーターでゆっくりと走るイケバスは、再開発が進む池袋エリアのシンボルとなる存在として期待されている。出発式では、全10台のうち6台が披露された。

 定期運行は11月下旬に開始する。2つのルートが設定されており、それぞれ20分間隔で運行する。Aルートは池袋駅東口やハレザ池袋、東池袋駅、サンシャインシティ、豊島区役所などを巡回。Bルートは池袋駅西口からハレザ池袋、サンシャインシティを経由し、池袋駅西口に戻るルートだ。午前10時から午後8時すぎまで運行する。

 デザインは、全国で観光列車などのデザインを手掛けてきた水戸岡鋭治氏が担当。高野区長のまちづくりに対する思いを取材するうちに、「元気を与える赤」をメインカラーにしようと決めたという。さまざまな種類の赤色の板を事務所に並べて、最終的なバスの色を決定した。内装には、寄木細工の模様などを使用し、華やかな空間に仕上げている。

 また、10台のうち1台だけは「黄色いバス」となる。その狙いについて、「黄色は幸せの色。このバスを見ると幸せになれる、と希望を持てるようにしたい」と高野区長は説明する。

 最高速度は時速19キロ。ゆっくりと池袋の街を回る。運行事業者、WILLER(ウィラー)の村瀬茂高社長は「速いだけが移動の魅力ではない。楽しんで乗ってもらうため、スタッフのおもてなしにも力を入れて街を盛り上げたい」と語った。

●貸し切りで池袋の外も走る

 実際にイケバスに乗ってみると、普段乗っているバスで感じるエンジン音や振動はなく、モーター音はとても静かだった。ゆっくりとした速度で走るため、ゆったりと揺られながら街並みを眺める余裕がある。そこまで広くない池袋エリアでも、歩いて移動するには距離があると感じることも多いため、ちょっとした移動に活用できそうだ。

 運賃は1回200円(子ども・高齢者・障害者は100円)。支払い方法は当面は現金のみ。2020年には、各種QRコード決済も導入予定だという。

 イケバスは定期運行だけでなく、貸し切りも行う。すでに、保育園の子どもたちを乗せて走ったり、結婚式に利用したりする計画もある。「池袋だけでなく、区内全体に広める」(高野区長)ことが狙い。貸し切りは最短3時間から可能で、料金は5万円程度からとなる。

 区役所庁舎の跡地などを再開発して整備したハレザ池袋は、11月1日に「東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)」と「としま区民センター」がオープン。1300席を備える芸術文化劇場は、すでに3年先まで公演予定が入っているという。オフィスや映画館などが入る「ハレザタワー」は20年7月に開業予定。グランドオープン後は、年間で1000万人の集客、480億円の経済波及効果を見込む。

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