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超富裕層向け米ショッピングモールが好調-小売業の衰退どこ吹く風

Bloomberg のロゴBloomberg 2018/02/19 07:30

a car parked in a parking lot: BAL HARBOUR Shops

BAL HARBOUR Shops
© Provided by Bloomberg L.P.

(Bloomberg) -- 米フロリダ州マイアミビーチの防波島の北端に、3階建ての超富裕層向けのショッピングモール、「バル・ハーバー・ショップス」がある。買い物客はバレーパーキング(店が提供する駐車サービス)に30ドル(約3200円)を支払い、スーパーカーを正面出入り口近くに駐車してもらう。

   米郊外に1100カ所ほどある屋内ショッピングモールと比べると、バル・ハーバー・ショップスはまるで高級リゾートだ。一般的なモールと異なる点は他にもある。バル・ハーバーは店舗引き留めために賃料を引き下げるどころか、入居待ちのリストができるほど盛況だ。また、一部のモールが生き残りに向けた資金調達に必死なのに対し、バル・ハーバーは4億ドル規模の拡張を計画している。

  バル・ハーバー・ショップスの開発業者、マシュー・ホイットマン・レーゼンビー氏(40)は、小売業界が抱える問題を十分認識しているが、それがバル・ハーバーに影響を与えていないことも分かっている。

  米国のショッピングモールは「小売業の黙示録」に直面している。これは消費者の嗜好の変化に対応できない小売業が瀕死の状態にあることを意味する言葉だ。衣料品小売業者の閉店は数千店にも上る。だが、それよりも重要なのは、消費者が郊外のモールよりもネットショッピングの手軽さを選ぶ中で、客足が引き続き伸び悩んでいることだ。

バル・ハーバー・ショップスの買い物客の車を係員が駐車する

  さらに悪いことに、米国のショッピングモールの20-25%が今後5年以内に閉鎖するとクレディ・スイスは予想している。こうした文化的激変を受け、郊外の閉鎖したモールをカメラを持って散策し、古代の遺跡でもあるかのように記録にとどめようとする人も現れている。

  ただ、こうした死に体状態にあるショッピングモールとは対照的に、ニューヨークの「アメリカーナ・マナセット」やラスベガスの「フォーラム・ショップス・アット・シーザーズ」、ロサンゼルスの「ザ・グローブ」などの高級ショッピングモールは好調だ。バル・ハーバー・ショップスは売上高を明らかにしなかったが、黒字であることは認めた。

駐車場には高級車が並ぶ

  バル・ハーバーの中に入ると、ブルガリやハリー・ウィンストン、ショパールなどきらびやかな宝石店が軒を連ね、通行人の二度見を誘う。宝石店のGRAFF(グラフ)で最も目を引くのは、エメラルドカットのダイヤモンドの指輪だ。これらは普段ドアが閉まっている数少ない店舗で、超富裕層でさえ入店の許可をもらわなければならない場合もある。それでも、バル・ハーバーは裕福な買い物客にとっては、豪華で快適な楽園のような場所だ。

宝石店グラフに陳列された宝石を見る買い物客

  バル・ハーバー・ショップスが成功を収めているにもかかわらず、レーゼンビー氏はそこでとどまるつもりはない。バル・ハーバーは数十年に及び交渉の末、駐車場の裏側にある70年の歴史を持つ教会の敷地を3000万ドルで購入した。

  教会の跡地に建つ新館は2023年にオープン予定。バル・ハーバーは最近、バーニーズ・ニューヨークが新館の中核店舗になると発表した。

原題:This U.S. Mall Is Only For the Rich, and It’s Doing Just Fine(抜粋)

: 東京 亀山律子 rkameyama@bloomberg.net.

翻訳記事に関するエディターへの問い合わせ先 大久保義人 yokubo1@bloomberg.net.

記事に関する記者への問い合わせ先: New York Kim Bhasin kbhasin4@bloomberg.net.

記事についてのエディターへの問い合わせ先: David Rovella drovella@bloomberg.net.

©2018 Bloomberg L.P.

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