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中国消費者のニーズが日本の健康用品の新機能生む

新華社通信 のロゴ 新華社通信 2019/11/13 12:11 新華社

中国消費者のニーズが日本の健康用品の新機能生む © 新華社 中国消費者のニーズが日本の健康用品の新機能生む

8日、輸入博の医薬保健館に出展したTANOTECH株式会社の展示ブースで製品を体験する来場者を指導する三田村勉さん。(上海=新華社記者/姜江)

 【新華社上海11月13日】第2回中国国際輸入博覧会(5~10日開催)の医薬保健館に出展したTANOTECH株式会社の展示ブースには人だかりができ、来場者が列を成して、同社が開発したインテリジェント・リハビリ運動製品―TANOを順番に体験している。この製品はヒトの体の状態を素早くチェックし、ユーザーのリハビリ運動をサポートするもの。

 展示ブースで製品を体験する来場者を指導するのは製品の発明者、三田村勉さんだ。

 三田村さんは元々鉄道運転士用のVR(仮想現実)トレーニング・シミュレーション・システムを提供する仕事をしていたが、あるとき母方の祖母が散歩中に転倒し、また母親も認知症関連の病気にかかり、行動が不便になったため、外出しなくても運動ができる設備を開発しようと思い立ち、これが現在のTANOとなった。

 「高齢者が外で散歩をする場合、しばしば世話をする人が必要になるが、人間は他人に迷惑をかけるのは嫌なものだ。日本の高齢者の中には外出するのが不便なため、運動不足になる人がおり、そのせいで多くの病気が治りにくくなっている」と三田村さんは話す。

 「TANOは誕生以来、日本で150余りの高齢者介護機関やリハビリセンターで使用されている。2017年に進出した中国でも使用する機関が100前後ある」、三田村さんの同僚、尹海淑(いん・かいしゅく)さんは記者にこう話す。

 しかし、中国での製品のPRは順風満帆とは行かなかった。

 「日本の消費者はディスプレーの前で楽しく過ごせれば良いと考えているが、中国の消費者は目的が明確なソリューションプランを望んでいる。中国は一部の技術、例えば人工知能(AI)やビッグデータの面では日本の先を行っており、消費者の製品に対する技術的な要求も比較的高い」と三田村さんは記者に語った。

 そのため今回の輸入博で、三田村さんの会社はより多くの中国の技術と結びついた新世代製品を打ち出した。ユーザーは自身の身体データを入力するとアカウントをつくることができ、リハビリシステムを活用した運動の状況もビッグデータによって分析され、カスタマイズ化されたソリューションプランが得られる。新世代製品は輸入博後に中国市場で正式にリリースされる予定だ。

 尹さんは記者に、輸入博が始まってから展示ブースに商談に来る機関が多く、その中には高齢者ケア機関やリハビリセンターだけでなく、貿易会社もあると話した。

 コミュニティーの高齢者ケアと家事代行サービス業は経済発展の「新しい原動力」に挙げられている。今年5月29日、国務院常務会議はコミュニティーの高齢者ケアと家事代行サービス業の発展加速を一段と促進するための措置を手配するとともに、高齢者ケア、託児、家事代行などのコミュニティーの家庭向けサービス業に対する租税・費用面の優遇政策支援拡大を決定した。

 三田村さんの展示ブースのそばで、記者は健康チェックマシンの評価で満点だった来場者の金さんに出会った。金さんは、この17年間毎日太極拳の練習をしていると自信たっぷりに話し、TANOの判定はなかなか正確だと評価した。

 67歳の賀さん夫婦はどちらも満点をとることができなかった。「この製品は誰にでも簡単に使用できるのでコミュニティーの中に設置するのに適していると思うが、健康プランを提供してくれればもっと良くなると思う」と賀さんは話した。

 賀さんはソリューションプランを提供できる新世代製品が健康チェックマシンのすぐそばにあったことに気付かなかったようだが、賀さんの提案は三田村さんが開発した新世代製品が中国消費者のツボを的確についていることを示している。ますます健康ケアに気を遣うようになっている中国の高齢者はこうした製品の到来を待っていたのであり、輸入博は三田村さんの気付きと賀さんの期待を一つに結びつけたのだ。

 「来場者に対する取材が終わったら、皆さんの反応を教えてください。われわれはそれをとても知りたい」、尹さんは三田村さんに中国の見学者との話を通訳しながら記者にこう話した。

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