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「ブラックリスト」って本当にあるの? 載ったらどうなるの? 金融機関の「信用情報」が与える影響について解説します。

マネーの達人 のロゴ マネーの達人 2018/09/06 20:00 佐藤 陽

マイホームを考え始めると住宅ローンも気になり始めることでしょう。

そして過去にクレジットカードの審査が通らなかったような経験があると

「自分はブラックだから住宅ローンを借りられないのではないか?」 と心配にもなるでしょう。

または身に覚えはないけれど

「知らないうちにブラックリストに載っていたらどうしよう…」 なんて不安になることもあるかもしれません。

今回はそんな「ブラックリスト」について触れたいと思います。

ブラックリストに載っていたらどうしよう © IID, INC. 提供 ブラックリストに載っていたらどうしよう

ブラックリストってどんなリスト?

そもそもブラックリストとは、どんなリストかご存知でしょうか?

「お金を貸してはいけない人の名前が載っているリスト」なんて思っていませんか?

実はそもそも「ブラックリスト」というリストは存在しません。

「ブラックリスト」というリストは存在しません © IID, INC. 提供 「ブラックリスト」というリストは存在しません

もちろん、各金融機関で過去の取引でトラブルがあって独自にリスト化しているものはあるかもしれません。

しかし、過去に取引をしたことがない金融機関にも名前が知られてしまうようなリストは存在しません。

では、何をもって「ブラックリスト」と言っているのでしょうか?

住宅ローンに限らず自動車ローンを借りたり、クレジットカードを新しく作ったりする際に金融機関が確認する共通した情報があります。

これが一般に「個人信用情報」と言われるものです。

信用情報機関にローンやクレジットカードなどの取引の状況が登録されています。

「信用情報」には主に次のような情報が登録されています。

・個人を特定する情報(住所や名前、生年月日)

・借入している金融機関

・借入額

・借入年月日

・取引状況(返済、延滞、延滞解消日など)

・信用情報を照会した履歴

銀行や貸金業者やカード会社などは取引があった場合にはその情報を登録することを義務付けられています。

個人信用情報に登録があること自体は全く問題ではありません

ローンの申込を受け付けた金融機関は本人の同意を得たうえでこの信用情報を確認します。

確認した際に他の金融機関で借りたお金の返済を延滞しているなどの情報が登録されていると、今回の申込の審査に影響を与えるのは想像に難しくないと思います。

一般にブラックリストと呼ばれているリストは、この信用情報に「新たなローンを貸すには不都合な情報が登録されているケース」のことを指しています。

不都合な情報とは?

ローンやクレジットカードなどの取引の状況が登録 © IID, INC. 提供 ローンやクレジットカードなどの取引の状況が登録

信用情報には事実だけが登録されます。

「この人にお金を貸すと危険です」なんて情報はもちろん載りません。

約定通りに返済されたのか? 延滞したのか? という事実だけです。

この事実をみてどう判断するのかは各金融機関の自由です。

仮に延滞の多い人に貸すかどうかも、金融機関次第です。

(一般的には貸さないという判断はするでしょうが・・・)

住宅ローンの相談を受けていると、中には過去に延滞を繰り返していたとか債務整理の経歴があるという人がいます。

しばらくクレジットカードも新しく作れなかったけど、最近、ショッピングモールでカードの募集をしていて申込したらカードが作れたから、住宅ローンも借りられるのではないかと考える人がいます。

経験上、住宅ローンが借りられるひともいますが、ダメなひともいます。

クレジットカードは住宅ローンに比べれば金額も少ないです。

カードは作れるようになっても、住宅ローンはダメというケースは少なくありません。

あくまでも判断は各金融機関によります。

いわゆるブラックリストに載ると一生、借りられないのか?

結論から言うと一生借りられないわけではありません。

ただ延滞情報などが載っているとなかなか借りづらいのは確かです。

延滞が解消されなければ、ずっと情報は残り続けます。

するといつまでもローンの審査上は厳しい状況に置かれたままです。

実際にあった例では、

住宅ローンの審査に落ちて、不動産会社の営業マンからそれとなく信用情報に問題があるようだと匂わされたけれど、身に覚えがない という相談者がいました。

この相談者の場合、ご本人に自分の信用情報を取り寄せてもらいましたが、確かに問題になる情報は載っていません。

こういった時に可能性があるのは、昔の住所で登録されている情報に問題があるかもしれないということです。

この相談者はまさにそうでした。

昔の住所の情報に、20年近く支払いせずに延滞している割賦販売の情報が出ていました。

ご本人も忘れていたほどです。

延滞していること自体はもちろん問題です。

ただこの相談者の場合は当時、急な転勤でバタバタとして口座管理まで気が回らず、残高不足で支払いが滞っていました。

しかもこの返済用の口座自体がメインで使っていない口座だったため、気付かずにいたようです。

引越しをした先に支店もない銀行の口座だったため、口座の存在自体も忘れていきました。

引越しの慌ただしさに届いていた督促状なども紛失をして、さらには郵便局への転居届も出していなかったので、連絡も途絶えてそのまま放置されていました。

金額にしてわずか3万円程度の残高を延滞し続けた話でした。

でもこの3万円が理由で住宅ローンを断られたのは明確でした。

住宅ローンの審査を否決された © IID, INC. 提供 住宅ローンの審査を否決された

住宅ローン審査の過程で銀行からこれまでに居住したことがある住所を聞かれていましたが、なぜ聞かれるのか不思議に思っていたそうです。

銀行も同姓同名の同じ生年月日の人の情報がヒットし、さらにその情報には看過できない情報が載っていたため、過去に居住していた住所を聞いていたのでしょう。

その結果、ご本人の情報と断定し、住宅ローンの審査を否決にしていました。

ブラック扱いをされないようにすることが大事

「ブラック扱い(延滞などの情報が載っている)けれど、どうにか住宅ローンを借りられないか」という都合の良い相談がたまにあります。

どういった情報が載っているのかにもよりますが、まずはブラック扱いにされない健全な金銭管理が大切です。

そもそも信用情報の趣旨自体が、金融機関同士で取引情報を共有して、貸し過ぎ(借り過ぎ)にならないように防ごうというものです。

「お金を貸してはやばい人」と見られているというよりは、「あなたのためにもこれ以上は貸せません」というのが正しい解釈です。

あなたのためにもこれ以上は貸せません © IID, INC. 提供 あなたのためにもこれ以上は貸せません

借りている金額の大小にかかわらず、約束の期日に返済できるひとかどうかは最低限のモラルです。

「3万円くらい踏み倒していても大丈夫だろう」では、そもそもどこもお金を貸してくれません。

日頃からクレジットカードや携帯料金の支払いなど金額が多くないものこそ気を付けましょう。(執筆者:佐藤 陽)

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