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コロナショック、こんな時こそやってはいけない「お金の使い方・増やし方」

ZUU Online のロゴ ZUU Online 2020/04/04 18:30
コロナショック、こんな時こそやってはいけない「お金の使い方・増やし方」(画像=Farknot Architect/Adobe Stock) © 会計の神さまが教えてくれたお金のルール コロナショック、こんな時こそやってはいけない「お金の使い方・増やし方」(画像=Farknot Architect/Adobe Stock)

■「会計リテラシー」を高めるチャンスと捉えよう

好評発売中の『会計の神さまが教えてくれたお金のルール』の著者・天野敦之さんに、コロナショックのような経済状況で、「お金の使い方・増やし方(守り方)」についてどのように考えるべきかを聞いてきました(聞き手:日本実業出版社編集部)。

■ショック時の対応でわかる「会計リテラシー」

──天野さんは今回の「コロナショック」をどう見ていますか?

コロナショックによる経済への影響が長期化の様相を呈してきました。まだ予断を許さないですが、311やリーマンショックを上回る未曾有の経済危機に陥る可能性もあります。一方で、このような危機的な状況は、拙著『会計の神さまが教えてくれたお金のルール』で私が提唱している「会計リテラシー」を高めるチャンスとしても捉えることができると思っています。

──それは新しい視点ですね。くわしく伺う前に、「会計リテラシー」についてご説明いただけますか?

まず「会計リテラシー」とは、物事をつねに複眼的に捉え、お金についても何に使うかと同時に、そのお金をどれくらいのコストで調達したのかを意識することです。

意識している人は少ないのですが、あなたのお金にはコストがかかっています。

借りた場合にはもちろん金利がかかっていますが、そうでなくても、そのお金を何かに別のものに投資すればお金は増えるので、お金を使うということは、その投資から得られたはずの利益が得られないという意味での機会費用がかかっています。

つねにお金のコストを意識し、そのコスト以上にお金を増やすことを意識することが、会計リテラシーの第一原則です。

もちろん仕事以外では、お金を何に使うかは自由ですが、それが本当に必要なのか、本当に自分を幸せにするものなのか、を吟味することが大切です。

この会計リテラシーの観点から、今回のコロナショックにおける対応について、OKとNGに分けて整理してみました。

NGOK
お金の使い方トイレットペーパーの買い占め不安な時ほど本当に自分を幸せにするものにお金を使う
お金の増やし方マスクの転売世の中の変化に伴う新たなニーズに応えて価値を創造する
収入源一つに集中多様化する
株式投資パニックになり投げ売りする優良銘柄を安く買う
自己投資安易に資格取得するお金を稼ぐ力を身につける

コロナショックへの

向き合い方

不安に怯えるポジティブな面もネガティブな面もニュートラルに観て、危機の中に機会を見出す

■「自分を幸せにするもの」にお金を使う

──では、この表に沿ってお話を伺っていきます。現在のような経済状況、社会状況で、「お金の使い方」について、何を意識すべきでしょうか?

話題になった「トイレットペーパーの買い占め」について考えてみましょう。

会計リテラシーの観点からは、お金は本当に自分を幸せにするものか、またはコスト以上にお金を増やすものに投資するべきです。

トイレットペーパーの買い占めという行為は、そのどちらにも当たらないことは明白です。

一般的に人は、不安なときにお金を無駄遣いしがちです。なぜなら、本当は必要ではないにもかかわらず、不安を埋め合わせるためにお金を使ってしまうからです。

また買い占めとは逆に、不安なあまり過度に萎縮して買い控えしてしまうのも経済の停滞を招きます。それよりも本当に自分を幸せにするものにお金を使いましょう。そうすることで不安に振り回されることがなくなり、結果的にお金の浪費を避けることができます。

たとえば、大好きなお店で食事したり、大好きなホテルに宿泊したりすることは、自分を幸せにすることにも、そのお店やホテルを応援することにもなります。

そのためにも、「何が自分にとって本当に幸せなのか?」をしっかりと見極めていくことが大切です。

──「お金を増やす」という視点ではいかがでしょうか?

お金儲けの本質は価値創造です。価値とは、人の幸せや喜び、悩みや課題の解決です。価値を創造するからこそ、その価値の対価としてお金を増やすことができます。

その観点からすると、マスクの転売というのは、何も価値を創造していない、人の弱みや不安に付け込んだ卑劣な行為だと言えます。

このような方法で利益を得たとしても、結局はビジネスにおいて最も大切な信頼を失い、レバレッジ、つまり人の力を活かすことができなくなり、結局は自分の首を締めるだけです。

このような時だからこそ、本質に立ち戻り、いかに価値を創造するか、いかに人を幸せにするか、いかに人の悩みや課題を解決するか、を考えることが大切です。

特にコロナショックも一つのきっかけとなり、世の中は大きく変化していきます。

世の中が変化するということは、新たなニーズが生まれる、ビジネスのチャンスであるとも言えます。そのチャンスを捉え、価値を創造することによってお金を稼ぐという発想が大切です。

■収入源が一つであると大打撃を受けやすい

──経済的に大打撃を受けるのを避けるためのポイントは?

コロナショックのような危機において最も脆弱なのは、法人・個人問わず、収入源が一つしかないことです。

たとえば飲食業を営んでいる事業者のなかでも、実店舗での飲食だけの事業者は特に大打撃を受けています。

しかし実店舗だけでなく、配達やネット販売を手がけているところはダメージは限定的ですし、自社のノウハウを提供するコンサルティング事業や教育事業を手がけていて、さらにそれをオンラインで提供する体制などを整えていれば、むしろこの危機をチャンスに変えることもできるでしょう。

これからの時代は、法人でも個人でも収入源を複数持つことが必要になります。

弊社も複数の事業を営んでおり、その中でも完全在宅でお金の知恵を伝える「お金のマスター認定講師」へのニーズが大幅に高まっているため、コロナショック後も売上は増えています。

今後コロナショックによる活動自粛や経済停滞が長期化する恐れもあるので、今のうちにもう一つ収入の柱をつくっておくことが不可欠でしょう。

──なるべく早いほうがいいということですね。収入の柱を複数つくるうえで注意すべきことはありますか?

法人・個人問わず、収入の柱を複数つくることは大切ですが、特に個人の場合に注意すべきなのは、資格取得などに安易に投資しないことです。

世の中にはたくさんの資格がありますが、資格を取っただけで稼げるようなものはありません。

何か資格をとれば収入になるだろうと思って多額のお金を投資しても、そのお金を回収できなければ、そのお金は浪費したのと同じです。

自己投資するのであれば、あくまでも「お金を稼ぐ力を身につける」ことに主眼を置きましょう。

■株価の変動で一喜一憂しない

──「株価が下げ止まらない。想定以上だ」という嘆きも散見されます。株式投資などの資産運用についてはどう考えるといいでしょうか?

株式投資は長期投資が原則です。日々の株価の変動で一喜一憂する「投機」とは違います。この原則にもとづけば、コロナショックによって株価が下落している時でも、焦って損切りして売却する必要はありません。

むしろ逆に、株価が本来の価値よりも大きく下落しているときほど買い時であるとも言えます。

一般的にナンピン買い(株価が下落した時に買い増しすること)はうまくいかないと言われていますが、インデックスや優良銘柄に長期投資している人にとっては、コロナショックのような要因による下落は長期的には回復していくので、下落した時に買い増しするのは合理的です。

「コロナ関連で上がる銘柄」に投資して、一時的な利益を狙うのも構いませんが、そうした目先の動きにとらわれずに、むしろ過小評価された優良銘柄を買うチャンスと捉えるほうが良いでしょう。

NISAやiDeCoで運用している投資初心者の方は、コロナショックによる株価の乱高下を過度に不安視してしまうと思いますが、上記の通り長期運用している限り心配はありません。

焦らずに冷静になることが大切です。

■危機の中に「機会」を見出す

──コロナショックは「チャンス」でもあるということでしょうか?

コロナショックは、311やリーマンショックにも劣らないほどの大きな危機になる可能性もありますが、危機とは読んで字のごとく「危険」と「機会」が同居した状態であり、機会(チャンス)に変えられます。

会計リテラシーの本質は複眼思考であり、バランスシートの左と右の関係のように、陰と陽、光と影、どちらか一方ではなくどちらも必要なものです。

コロナショックの中にも、大変なことや辛いことは多々あります。しかし、ネガティブなことばかりではなく、リモートワークの推進や働き方の変化、無駄な会議の減少、家族との時間の増加など、ポジティブな面も数多くあります。

こうした変化が迫られている時だからこそ、世の中に新しいニーズが生まれ、そのニーズに応えることで新たなビジネスチャンスも生まれます。

上述したように弊社でも完全在宅でしっかりとお金を稼げる仕組みを提供することで、世の中のニーズに応え、売上を伸ばしています。

つねに物事を複眼的に捉え、片方に偏るのではなく、陰陽を統合し、ニュートラル、中庸であること。これもまた会計リテラシーの一つです。

コロナショックに不安になるだけでなく、またリスクを過小評価してポジティブに偏るのでもなく、収入源を多用化し、お金を稼ぐ力を身につけ、優良銘柄に安く投資するチャンスとして捉えていきましょう。

【著者プロフィール】

天野敦之(あまの あつし)

本名:山本敦之。一橋大学商学部在学中に公認会計士第二次試験に一発合格。アクセンチュア株式会社、野村證券株式会社を経て2008年に独立し、人を幸せにする会社総合研究所株式会社を設立。

ヨガをきっかけにスピリチュアルに目覚め、現在はお金・スピリチュアリティ・健康美を統合した観点から、経営者・リーダーが最高の自分に調えるためのセルフマネジメントや、お金の稼ぎ方・増やし方のコンサルティング、講演、執筆など複数の事業を営んでいる。

会計入門書のベストセラー『会計のことが面白いほどわかる本』(中経出版)、『君を幸せにする会社』(日本実業出版社)、『宇宙とつながる働き方』(総合法令出版)、『宇宙を感じて仕事をしよう』(サンマーク出版)など著書多数、累計40万部を超える。

会計の神さまが教えてくれたお金のルール"

「このままやったら、一生お金に振り回されることになるぞ」。ある日突然、会計の神さまがやってきた! 収入・無駄づかい・住宅ローン・投資・副業……「頭のいいお金の使い方・増やし方」を著書累計40万部突破のベストセラー会計士がストーリーで解説。

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