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プロに聞く!「ネット銀行」セキュリティの注意点4つ

All About のロゴ All About 2018/12/04 11:30 西山 美紀(マネーガイド)
ネット銀行を使う際に、不正出金や不正送金などの被害が怖いと思っている人もいることでしょう。では、セキュリティで気を付けた方がいいこととは? プロに聞いてきました © All About, Inc. ネット銀行を使う際に、不正出金や不正送金などの被害が怖いと思っている人もいることでしょう。では、セキュリティで気を付けた方がいいこととは? プロに聞いてきました

ネット銀行を使う際、この4つに気を付けていますか?

ネット銀行は金利も高めで、送金手数料も安く、便利でお得です。でも「セキュリティについて、実はしっかりできていないかも……」「そのせいで不正送金にあったらイヤだな……」なんて密かに思いながら使っている人も、実はいらっしゃるのではないでしょうか。

とはいえ、「何に気を付けたらいいのか」は、意外とわからないもの。

そこで今回は、日本のネット銀行の先駆けであり(日本で初のネット銀行です)、セキュリティ面で定評のあるジャパンネット銀行の、IT統括部サイバーセキュリティ対策室長の岩本俊二さんに、ネット銀行を使う際に気を付けるべき点を4つお聞きしました。

注意1:ネット銀行のパスワードは、特別なものに

SNSなどを含め、最近はさまざまなWEBサービスを利用しているでしょう。それぞれのサービスにはIDやパスワードがありますが、密かに同じようなパスワードを使っている方も多いのでは?

ネット銀行で使うパスワードは、普段使っているWEBサービスとは別にしておいた方が安心です。なぜなら「万一WEBサービスのパスワードが外部に漏れた場合、メールアドレスに紐づいているなどにより、銀行で使うパスワードも漏れてしまう危険性があるからです」(岩本さん)

ネット銀行のパスワードは、いわば大切なお金を守ってもらう「鍵」。合鍵がたくさんあるような気軽なパスワードではなく、特殊な鍵=特別なパスワードにしましょう。

ただし、特殊すぎて忘れてしまうことのないように、自分だけがわかる場所に、自分だけがわかる方法でメモをしておきたいですね。

注意2:PCに「ウィルス対策ソフトを入れる」

「ウィルス対策ソフト」と言われて、「ソフトを入れなきゃと思いつつ、まだ入れていない……」と、ドキっとした人もいるのでは?

ネット銀行は、スマートフォンやタブレット、PCなどで使えますが、「振り込みを利用するのは、PCからという方が多い」(岩本さん)とのこと。

岩本さんによると、不正出金・不正送金の被害に遭ってしまった人は、ほとんどがウィルス対策ソフトを入れていないか、更新されていなかったそうです。「ネット銀行を使うPCにウィルス対策ソフトを入れて、常に更新しておけば、多くの被害を未然に防ぐことができます。銀行でウィルス対策ソフトを配布いるところもあるので、ぜひ利用してみてください」(岩本さん)

注意3:「電話でパスワードを聞かれることはない」を心得て

パスワードはわかりにくいものにした。PCにウィルス対策ソフトも入れた!

……という具合に万全な体制を整えたとしても、自分からパスワードを漏らしてしまっては、元も子もありません。「いやいや、そんなことはしないでしょ」と感じるかもしれませんが、事例としては起こっているそう。

「不正出金・不正送金の被害に遭った方に原因を探ってみると、『銀行や警察だと名乗る人に電話で、IDやパスワードを聞かれて、答えてしまった』というケースがあります。ログインパスワードが伝わるだけであれば不正送金にはつながりませんが、送金をする際に必要となるワンタイムパスワードや乱数表の番号を電話口で読み上げてしまったり、電話にプッシュしてしまったりというケースには、十分気を付けてください」(岩本さん)

「銀行や警察が電話をしてきて、電話口でワンタイムパスワードや乱数表の番号を求めるということは、まずない」(岩本さん)とのこと。少しでも「怪しいかな?」と思ったら、一度電話を切って、改めてこちらからカスタマーセンターにかけ直すようにしましょう。

「私たち銀行からお客様に電話をさせていただくこともありますが、『本当に銀行ですか? 心配なので、改めてかけ直しますね』とおっしゃるお客様も実際にいらっしゃいます。より慎重になっていただきたいので、むしろありがたいほどです。もし、銀行からの電話で気になる点がありましたら、ホームページなどに掲載されているとフリーダイヤル(通話料無料)のカスタマーセンターに、ぜひかけ直していただけたらと思います」(岩本さん)

注意4:スマホの場合はSMS(ショートメッセージサービス)に注意

相手の携帯電話の番号がわかれば、スマートフォンで気軽にSMS(ショートメッセージサービス、またはショートメール)を送ることができます。それを悪用されて、最近は、SMSを使った不正出金・不正送金の被害に遭うケースもあるそう。

「SMSで銀行を名乗るメッセージが来るケースがあります。正しいメッセージかを確認しないままリンク先に飛んでしまうと、偽の銀行のホームページにつながり、IDやパスワードを入力して盗まれてしまうことに気を付けてください。

それ以外にも、メッセージに書かれていたリンク先にうまく飛べずに、『どうしたんだろう……』と思っているとタイミングよく電話がかかってきて、『銀行ですが、ワンタイムパスワードを教えてください』と言われて、被害にあうケースもあります」(岩本さん)

いずれも最初に感じた“違和感”というのは、「案外当たっています」と岩本さん。おかしいなと思ったら、操作するのはいったんやめて、少し冷静になって考えましょう。

ちなみに不正送金されてしまった場合は、基本的には重大な過失がなければ、返金されるという仕組みがあります。ただし、返金にはかなり時間がかかりますので、できるだけ被害に遭わないようにすることが大事でしょう。

不正送金の被害は年々減ってはいるけれど…

銀行での不正送金の被害は、年々減っているそう。「不正送金の被害は、2015年から2017年までに、約30億7300万円から約10億8100万円と、この2年間で3分の1に減りました(警視庁「平成29年中におけるサイバー空間をめぐる驚異の情報等について」より)。現在、国内150行を超える銀行で、2000名ほどのメンバーで不正送金等を防ぐ取り組みを行っています。銀行側も日々対策を行っていますが、ご利用される方お1人お1人も十分に気を付けて、ぜひ安全にご利用いただけたらと思います」(岩本さん)

ネット銀行は、ネット上で操作等を行うので、誰かに手取り足取り教えてもらえるものではありません。自分の大切なお金を守れるのも自分自身。これら4つのことを心に留めながら、気を緩めずに安全に使っていきたいですね。

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