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女性の「#KuToo」だけでない 男性も苦しむ職場のファッション問題

マネーポストWEB のロゴ マネーポストWEB 2019/06/28 15:00
まだまだワイシャツにネクタイ着用の職場は少なくない © SHOGAKUKAN Inc. 提供 まだまだワイシャツにネクタイ着用の職場は少なくない

 職場のヒールやパンプス強制に反対する女性たちの声が大きくなっている。SNSでは「靴」「苦痛」「#MeToo」などをかけあわせた「#KuToo」(クトゥー)というハッシュタグも生まれている。そんな女性たちの「#KuToo」運動が盛り上がりを見せる中、一方で男性からも「俺たちもワイシャツやスーツなどが苦痛」の声が上がっている。

 業界や業種にもよるが、ビジネスカジュアルや私服勤務などの選択肢は広がっている。しかし、スーツやワイシャツの着用を半ば義務付けられている会社がまだまだ多いのも事実だ。実際、男性たちはどのように感じているのか。その本音を探った。

 40代男性会社員・Aさんは、女性の「#KuToo」運動に賛同したうえで、こう不満と期待をもらす。

「女性の靴に関しては、体に負担をかけるほどに強制するのはよくないと思います。そして、男性もスーツやネクタイ着用が当たり前、という風潮はまだ残っている。男女とも旧態依然のビジネスマナーや合理性のないスタイルは見直したほうがよいと思います」(Aさん)

 スーツが嫌いなAさんだが、とりわけ日本特有の蒸し暑い季節は苦痛だと明かす。

「女性にもスーツや制服の人はいるけど、多くの人がビジネスカジュアル寄りで、温度調節しやすそうな印象です。一方男性はスーツが基本とされていて、最悪。クールビズといったってワイシャツには変わりないし、襟のせいで首元が暑くて、本当に参ります。それで、汗で乳首が透けていたらセクハラでしょ? 職場ではエコやら女性社員の目やらが厳しくて、エアコンの温度を上げらないので、地獄。もう短パン、ポロシャツ、スニーカーで過ごしたい……。こういう現状を中国人の友人に話したら、『日本人って本当にスーツ好きだよね』って呆れられました」(Aさん)

 30代後半の男性会社員・Bさんも、ワイシャツが何よりも嫌いだと話す。

「女性の場合は、オフィスで襟なしのブラウスやカットソーでもOKですよね。首元が涼しそうだし、バリエーションもあって羨ましい。そう考えると、男性のワイシャツとネクタイは、おかしいと思います。僕はワイシャツを10枚以上持っていますが、とにかくコスパが悪い。クリーニングに出せば毎日のようにお金がかかるわけだし、それをケチって家で洗濯しても、今度はアイロンがけが面倒くさい」

 そんなBさんを悩ませたのは、コストや手間だけではなかった。

「肌が弱いせいか、ワイシャツの襟と首がこすれて、かぶれてしまうんです。形状記憶のものは避けるとか、綿100%を選ぶとかいった対策はあるんですが、だんだん面倒くさくなって、ついに私服勤務OKの会社に転職してしまいました。いっそ『#ShirToo』(シャトゥー)とかもどうですかね」(Bさん)

 また、「#KuToo」で苦しんでいるのも女性だけではないようだ。「革靴のつらさを痛感している」と話すのは、40代男性会社員のCさんだ。

「営業職なので外歩きが多いのですが、革靴だと蒸れるうえに足も疲れる。魚の目はできるし、何も良いことはありません。「#KuToo」を知ってから、その痛みを我慢するのも、革靴に似せた特殊な靴を買うのも、なんだか馬鹿らしい気がしてきました。もちろん、マナーやTPOは大事なので、ヒールや革靴の存在そのものを否定したいわけではありません。ただ、男女ともに、普段働きやすい格好を追求していけたらいいのになと思います」

「#KuToo」によって、これまで当たり前だと思っていたことに疑問を感じたおじさんたち。労働時間の削減ばかりが注目される働き方改革だが、今後はファッションの見直しも進んでいくかもしれない

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