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妻の方が収入が多い「格差夫婦」が上手くいくには? FPが実践する4つの方法

マイナビニュース のロゴ マイナビニュース 2018/09/14 07:15 山田琴江
●妻の収入が夫の1.5倍

従来は男性が外に出て働き、女性は家を守るという形が主流でしたが、最近は女性の労働力人口も増え、また、男女別の賃金格差も徐々にですが縮小してきています。このため、男性よりも女性のお給料が高いという場合も珍しくはありません。結婚する二人の収入差があり、特に男性より女性の収入が高い場合、「収入格差婚」などと言われています。

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女性の活躍により「収入格差婚」がこれから増えるかもしれない

我が家は収入格差婚

我が家は、夫より妻である私の収入が多い、いわゆる「収入格差婚」でした。私が監査法人勤務の公認会計士で、夫は同年代のいわゆるサラリーマン。結婚当時、私の年収が600万円、夫の年収が400万円弱と、夫の年収に対し私の年収は1.5倍。このため、母親から結婚前に「お金についての話題には気をつけなさい」そして「夫のプライドを傷つけないようにしなさい」と言われていました。

結婚後、お金の管理が苦手な夫は、家計の管理に対してあまり興味を持たず、家計簿をつけるのは私だけ。「月の食費をいくらにするか? 」などと言った予算の話にも興味を示しませんでした。

結果として、お金の使い方について「将来子どもが生まれた時のために貯金をしたいから、食費をもう少し節約したい」といったように、私から夫へお願いしたり、場合によっては「使いすぎではないか? 」と私からお金の使い方について夫へ文句を言ったりしていました。

このため、お金の話をすると、家庭の雰囲気がなんとなく悪くなり、夫婦でお金の話をすることに対して少し苦手意識が芽生えてしまいました。しかし、家や車を購入したり、子どもが生まれたりする中で、このままお金の話をしないわけにはいかないという想いも強くなり、試行錯誤を繰り返しました。

我が家でうまくいった4つの方法

そんな我が家も結婚10年目となりましたが、現在は、フランクにお金の話をしますし、貯金もしっかりできています。また貯金するだけではなく、キャンピングカーを購入するなど「使う」こともしています。

では、我が家でうまくいったポイントは何であったのか、いくつか書いていこうと思います。

その1:夫婦で共通の夢を持つ

一番効果的だったのは、個々人の夢ではなく、夫婦の共通の夢を持ったことです。何か行動をする前に、「何のためにこういう行動をするのか? 」「なぜお金の使い方を変えるのか? 」をお互いに明確にしました。

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夫婦共通の夢をもってそれに向けて道筋を立てよう

我が家の夫婦共通の夢は、このようなことです。

夫婦の夢

・どのような家庭を創りたいか(子どもが巣立ったら、夫婦水入らずで過ごしたい)

・子どもは何人欲しいか(二人は欲しい)

・子どもには中学受験させるか(できれば中学受験はさせたいかな)

・家はどこに購入するか(働きたいので、子どもが小さいうちは、母親に育児の手伝いをお願いできるような距離がいい)

・老後はどのような生活をしたいか(キャンピングカーで日本中を旅したい)

・いつまで会社に勤めるか(50代で早期リタイアしたい)

夫婦間で将来の夢について話していくと、同時に、相手がどのようなことを重要と考え、どのような価値観を持っているのかが明確に分かってきました。

たとえば我が家の場合は、「日々の生活で贅沢はいらない、でも旅行に行くことが好きなので、旅行先で予算を気にするのは嫌だ」とか、「七五三などの記念日には値段が高くても気持ちよく写真を撮ってくださる写真屋さんへ行く」などです。

こうして夢が決まると、「〇〇したい。そのためには、△年後に×万円必要だから、今のうちに月〇万円貯金しよう」といったように、具体的な金額に落とし込んだ話ができます。

●家計簿や家事分担にも工夫を

その2:家計簿やお金の流れを「見える化」

二つ目は、「お金の流れが分からないと興味が持てない」という夫の意見から、家計簿を紙からアプリに変え、夫婦がともに、いつでも家計の状況を把握できるようにしたことです。

紙の家計簿を使っていた時は、私だけが記録し、記録しただけで終わっていたため、結果的に食費はどのくらいだったのか? 日用品はどのくらいだったのか? などを把握できず、メリハリをつけることが難しい状況でした。

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せっかくつけた家計簿も結果を振り返らなければ意味がなくなってしまう

今振り返れば、家計簿をつけることだけが目的となっており、その結果をどのように活かすのか、という視点が全くありませんでした。一生懸命つけている行為だけを夫に主張し、夫も同じように記録しないことに不満を述べ、逆に夫には家計簿をつける意味が分からないと言われて平行線……。

しかしアプリを利用して、収入、支出の総額、各支出項目の状況がリアルタイムで把握できるようになったため、「今月は食費が少なめだから、外食で少し豪華にしようか」とか、「今月は旅行に行く予定なので、日常の支出は少し控えめにしよう」と話ができるようになりました。また、夢の実現のために、毎月の貯蓄額も決め、それを実現するために、大まかな予算も決めています。

その3:プライベートなお金の使い方には口を出さない

我が家は夫婦別財布で、家計には夫と私が同額を負担する、という形をとっています。つまり、月収から家計負担額を除いた残額が、個々人のお小遣いです。洋服代、携帯代、趣味のお金、昼食代など自分の意思で購入するものはお小遣いの範囲内で行っています。

個々人のお小遣いについては、夫も私も、相手の使い方に口を挟みません。理由としては、自由がないと苦しくなり、働くモチベーションや家族に対する気持ちにも影響が出ると思っているからです。多少の金銭の自由があることで、心の余裕も生まれて、家族円満に過ごせていると思っています。

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家計簿はアプリで「見える化」、自由支出にお互い口を出さない

その4:家事分担を収入額で決めない

我が家の家事分担は、就業時間に応じて臨機応変に決めてきました。子どもが生まれる前は、早く帰ってきた方が夕食を作り、最後にお風呂に入った人が洗濯機をまわす。

子どもが生まれてからは、私は残業しない就業形態に変更したため、平日の家事はほとんど私が担当。たとえば、朝ご飯の準備、子どもの送り迎え、夕飯の支度、お風呂、寝かしつけ、洗濯は私が、お風呂掃除と、子どもを起こすことは夫が担当。基本的にはこの形ですが、夫が早く帰ってきた時には、子どものお風呂、寝かしつけ、洗濯などをやってくれます。また、休日は食事を作ってくれたり、掃除をしてくれたりしてします。

夫婦円満にお金の管理をしたいなら

収入格差婚をテーマにこのコラムを執筆しましたが、収入格差があろうとなかろうと、結婚は人と人とが結びついて、一緒に家庭を創っていくことだと思います。このため、相手をリスペクトし、お互いに思いやりを忘れなければ、家庭円満でいることができ、お金も貯めることはできます。そのためには、何よりも共通の夢を持つことが大事だと思います。ぜひやってみてくださいね。

筆者プロフィール: 山田琴江

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高校3年の時に父親を癌でなくし、お金について考え、進学先や将来の方向性を決める。奨学金をもらいながら大学に進学し、大学主催の資格取得講座のみで大学在籍中に公認会計士試験に合格。親の経済力を理由に夢を諦める子供たちを少なくしたいという想いで、ファイナンシャルプランナーとしての活動を行っている。その人の価値観に沿ったマネープランの作成、アドバイス、伴走を得意とする。

自身のホームページ 「FPみらいえ」

公認会計士、AFP、ライフオーガナイザー、マイライフエフピー認定ライター

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