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手っ取り早く酔える「ストロング缶」の功罪 ハイになって散財する人も

マネーポストWEB のロゴ マネーポストWEB 2019/08/26 16:00
ストロング系チューハイは、スーパー・コンビニの定番商品となっている © SHOGAKUKAN Inc. 提供 ストロング系チューハイは、スーパー・コンビニの定番商品となっている

 まだまだ暑い日が続いている。ビールやハイボールもいいが、なかには缶に入ったストロング系チューハイが欠かせないという人も少なくないだろう。

 その魅力は、何といっても“コスパ”の良さ。アルコール度数9%以上でありながら350ml缶1本で百数十円とあって、安く手っ取り早く酔えてしまう。だが、“副作用”ともいえるその闇は想像上に深い。実態を知るべく、愛飲者にどんなシーンで飲むかを聞いた。

 30代の男性会社員・Aさんがストロング缶にハマったきっかけは、残業続きの生活でたまったストレスの解消だったと話す。

「当時は仕事終わりのロング缶の1杯が本当に幸せで、家の近所のコンビニで必ず買って帰っていました。我慢できなくて会社帰りにコンビニに飛び込むことも。忙しくて家と会社の往復だけの日々のなか、いい気分転換になっていました」(Aさん)

 そんなAさんは、もともとソーシャルゲームにハマっていて、ゲームを有利に進めるためにアイテムやキャラクターに課金するガチャを月1万円ほどつぎ込んでいた。この課金額が、ストロング缶と組み合わさったことで一変した。

「ガチャを回しながらロング缶を2~3缶飲むと、世界が変わります。泥酔してハイになってから回すので、どんな結果でも楽しくなってしまうのです。好きな女性キャラクターを引き当てたときは、深夜でも叫びだしてしまうほど。

 ガチャは連打するとスキップできて、あっという間に終わるんですが、1万円札が1枚、2枚、3枚と溶けていく、そんな破滅に向かっている感覚が本当にヤバい。病みつきになってしまいました。ダメ押しは翌朝、Appleからのメールで知る課金額。一晩で15万円使っていたときもありました」(Aさん)

 飲みすぎで体に悪いことも、無駄使いであることもわかっている。しかしなかなかやめられず、むしろ楽しみを見出しているという。

「毎日辛いし、正直これくらいしか楽しいことがない。最近はYouTubeでMMD(MikuMikuDance)の美少女キャラクターのダンス動画や音ゲー声優のライブを見ながら飲むのが楽しくて、お酒が進みます。この時は、生きている実感を得ることができるんです」(Aさん)

 20代男性会社員・Bさんにとって、ストロング缶は友人と家飲みする際には欠かせない存在だという。

「ストロング缶にエナジードリンクを加えたり、アイスと一緒に食べたりアレンジが楽しい。ファミレスのドリンクバーで色々混ぜるような感覚に似ているかもしれません。学生時代に戻ったような感覚なのかも。夏はかき氷にかけると最高です!」

 40代主婦のCさんは、ストロング缶がなければ、今頃、離婚していたかもしれないと明かす。

「家事をしながら飲んでいます。夫の前で、笑顔でいるためにはチューハイが必要なんです。そうでないと夫の傲慢さに我慢できなくなって、喧嘩になってしまうので。以前はワインボトル1本を一人で空けてしてまっていたんですが、今はストロング缶。コスパが良いですが、酔い方もすごいです(笑)」

 手っ取り早く酔っぱらえるということで、手放せなくなってしまった人も多いようだが、その反面、何かを失ってしまっている人もいる。ストロング系チューハイに「出会わなければよかった」ということにならないよう、祈るばかりである。

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