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格安SIMも縛りなし&解約金なしへ、3大キャリアと何が違うか

アスキー のロゴ アスキー 2019/09/22 12:00 正田拓也 編集● ASCII編集部
© Kadokawa Corporation 提供

 改正電気通信事業法の施行により、10月1日にドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアが2年縛りなし、もしくは2年縛りがあっても違約料1000円という、事実上の縛りなしに移行する(ソフトバンクは9月13日から開始済み)。これは同じく法律の対象となる、サブブランドや大手MVNOの格安SIMも同様だ。

 今後は高額費用の負担なく乗り換えができそうだが、実際のところどうなのだろうか。まだ発表されていないMVNOもあり、現時点で判明しているところでまとめてみたい。なお、消費増税もあり、今回の金額はすべて税抜で表記している。

2年契約の解除料上限1000円は、主要キャリアだけでなく、その子会社や大規模なMVNOにも適用される © Kadokawa Corporation 提供 2年契約の解除料上限1000円は、主要キャリアだけでなく、その子会社や大規模なMVNOにも適用される

大手キャリアから格安SIMへ乗り換えしやすくなる?

 まず、3大キャリアの場合だが、10月以降は2年縛りなしや、縛りがあっても違約金が1000円という新しいプランしか申し込みできなくなる。既存プランの人は何もしなければそのままだが、auは新プランへの変更を申し込むことで違約金1000円の新プランへ、既存プランの違約金なしで変更できる。ソフトバンクも縛りなしプランへ、既存プランの違約金なしで変更できる。

 しかし、ドコモだけは既存プランから新プランへ変更しても、更新期間以外に解約した場合はこれまでと同じ違約金がかかってしまう。

 また、そのほかにプラン限定の割引を受けているというケースもあり、契約状況によっては別のお金がかかることもある。人によって有利不利の条件は異なるので、確認しながら申し込みたい。

 一部に制約があるとはいえ、au、ソフトバンクは既存プランの利用者もいったん新プランに変更することで今までよりも解約や転出がしやすくなる。消費増税もあって携帯電話料金の見直しのため、乗り換えを検討する人には有利だ。

先行したソフトバンクは新プランで契約期間や解除料を撤廃。auは解除料を1000円の新プランを用意。この2社は新プランへの移行にも解除料が不要だ © Kadokawa Corporation 提供 先行したソフトバンクは新プランで契約期間や解除料を撤廃。auは解除料を1000円の新プランを用意。この2社は新プランへの移行にも解除料が不要だ

 一方で格安SIMだが、対応はさまざまで、音声通話プランによくある1年縛りが撤廃される事業者があるほか、10月1日以降の新規契約者でないと縛りなしや違約金が1000円にならないところもある。

 また、無理に新プランへ変更をすると既存プランと同等の違約金がかかってしまうこともあるので注意が必要だ。楽天モバイルなどがそうで、既存プランの契約期間満了時期までは違約金なしには契約期間が設定されていない新プランへは移行できない。

MVNOの格安SIMの場合はサービスによって

既存ユーザーへの対応はバラバラ

 さて、それぞれの状況をもう少し細かくみていこう。前述したように格安SIMであっても、大手のMVNOは3大キャリアと同じく、10月1日からの規制を受けるため、長期契約の違約金が1000円に制限され、割引などにも細かく制限が行なわれる。

 まず、MVNOの格安SIMのこれまでの縛りについては説明すると、とてもシンプルだった。一部を除いて音声通話付きの契約のみ縛りがあり、新規契約後半年~1年間は違約金など1万円前後の違約金を払わないと解約やMNPによる転出ができないというだけだった。

 そして、その期間が経過すれば、いつ解約しても違約金などは一切かからないことが一般的な格安SIMの特徴。2年に1度、というものではない。そして、データ専用回線については長期契約を強制するものがほとんどの事業者で無かった。

 今回の変更では、単純に音声通話付きの契約にあった半年~1年以内の違約金を、NifMoは完全に撤廃、IIJmioは1000円に値下げとなる。どちらもそれ以外に変更はなく、新しいプランが用意されるわけではない。

IIJmioの音声SIMの場合、1年間の利用期間があり、それ以前の解約時は1万2000円を上限に利用月数ごとに1000円ずつ減額されていく解約料が必要だった。これが1000円に統一される © Kadokawa Corporation 提供 IIJmioの音声SIMの場合、1年間の利用期間があり、それ以前の解約時は1万2000円を上限に利用月数ごとに1000円ずつ減額されていく解約料が必要だった。これが1000円に統一される

 ただ、既存契約者の扱いは異なる。10月1日以降、NifMoの場合は既存契約者で最低利用期間を満たしていなくても違約金がなくなるが、IIJmioのように9月30日までに契約した回線は従来どおりの違約金がかかるところもある。制度が変わったからといって、既存契約者がすぐに違約金なしや1000円で解約できるところばかりではないので注意が必要だ。

 また、現在のところ、すべてのMVNOの格安SIMが10月以降のサービスを発表したわけではない。ギリギリになって、違約金なし or 違約金1000円、既存契約者の違約金も同時適用なのか10月1日以降に契約した回線だけが適用なのかが発表されるはずなので、自分が加入している格安SIMの動向はチェックしておいたほうがいい。

UQとY!mobileは2年たってないと

新しい制度のプランにお得に移行できない

 つづいてサブブランドのUQ mobileとY!mobile。端末購入が伴う場合、非常に有利な条件で回線を契約することができた両社だが、10月1日以降は端末割引がなくなるので、単純に回線が安く利用できる通信事業者になるはずだ。

 10月からのプランは、UQ mobileとY!mobileで内容に差が付き、大きく分けると国内通話定額が最初から入っているプランを提供し続けるY!mobile、通話定額部分をオプションにして、Y!mobileよりも料金を抑えたUQ mobileという違いがある。通話定額が必要なら両社同じ支払額になるのだが、メッセンジャーアプリの通話機能などを多用して、通常の電話番号による通話をしないのならUQ mobileのほうが安くなる。

UQ mobileは通話定額がオプションになったぶん安くなっている © Kadokawa Corporation 提供 UQ mobileは通話定額がオプションになったぶん安くなっている Y!mobileも契約期間こそ無くなったが、6ヵ月のみ月700円が割り引かれ、通信量の増量が無料なのは最初の2年のみ。通話定額もプラン内に含まれいる © Kadokawa Corporation 提供 Y!mobileも契約期間こそ無くなったが、6ヵ月のみ月700円が割り引かれ、通信量の増量が無料なのは最初の2年のみ。通話定額もプラン内に含まれいる

 新制度のプランの利用は、新規契約をするか、既存の利用者は2年契約の最初の更新月まで待たなければならないのだが、Y!mobileの場合は端末購入を伴う機種変更をすれば、新プランに移行ができる。つまり、ワイモバイルは機種変更すれば、違約金なしで解約や転出もできるということになる。

 どちらにしても契約から最初の更新月が来ていない2年未満の契約者は、タダでは新しいプランにさせてもらえず、違約金なしに解約や転出ができないということになる。

 また、解約や転出をしない場合でも、2年以上使っていて、最初の更新月を過ぎているのであれば、新プランへ変更は忘れずに行ないたい。両社とも契約から1年を超えた場合、月3GB、通話定額付きの料金は既存プランで2980円、新プランなら2680円と300円安くなる。特にUQ mobileの場合は通話定額のオプションを外せば、さらに700円安くなるほか、通話定額自体も従来の1回5分から1回10分までと延びている。

 なお、細かなことであるが、UQ mobileは新しい「スマホプラン」という形で、ワイモバイルでは従来からあった縛りと違約金がない割高な「スマホペーシックプラン」を値下げして新プラン相当としている。

10月以降のUQ mobileとY!mobileの料金(税抜)

※新規契約時または契約変更時に6ヵ月間、月700円が割引される。

MVNOの楽天モバイルは10月からの申し込み分ならば

縛りや違約金は無しの新プランに

 MNOとして自社ネットワークによるサービスを、10月1日から試験的に開始する楽天モバイルだが、従来どおりMVNOのサービスも継続。10月1日からは縛りや違約金がない新「スーパーホーダイ」を提供する。

MVNOとしての楽天モバイルのサービスは、10月以降の申込時は契約期間や違約金の設定が無くなる © Kadokawa Corporation 提供 MVNOとしての楽天モバイルのサービスは、10月以降の申込時は契約期間や違約金の設定が無くなる

 これまでの「スーパーホーダイ」は契約から1~3年の縛りが発生するが、そのぶん料金面や提供サービスに魅力的な特徴があった。新「スーパーホーダイ」では縛りや違約金がなくなり、料金も変更される。

 注意しなければならないのは、広告などで大きく表示される「1480円/月」は月2GBのプランで、楽天会員であることが前提、さらに最初の1年間限定の金額だ。1年を経過してしまえば月額2980円になってしまう。縛りも違約金もないので、1年たったら転出してしまう手もあるが、使い続けた場合、UQ mobileやY!mobileのほうが割安になることもある。

 また、既存の「スーパーホーダイ」から新「スーパーホーダイ」への移行も可能だが、縛りの期間を経過していない場合は違約金が発生する。

 なお、楽天モバイルには通話料などが含まれておらず、他の一般的な格安SIMと同等の料金と料金システムの「組み合わせプラン」も縛りや違約金なしの新「組み合わせプラン」として提供する。スーパーホーダイと同様に最低利用期間を超えていない場合に新プランに移行する場合は既存プランの違約金が発生する。

ほとんどのケースで新プランが有利

特にサブブランドは契約から2年経過後は移行検討を

 以上のように、MVNOの格安SIM、サブブランドであっても、10月からの新料金プランをよく理解し、必要ならプラン変更をするようにしたい。特にY!mobileやUQ mobileといった場合、契約から2年が過ぎている場合、違約金なしに新プランが利用できる状態になるので真っ先に移行を検討してほしい。

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