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老後資金を賢く運用する3つのステップ

All About のロゴ All About 2020/03/18 12:20 中原 良太(マネーガイド)

「もうすぐ退職を控えています。これまでの貯金や退職金、そして年金の運用方針をどうしようか悩んでいるのですが、賢く運用するコツはありますか」 © All About, Inc. 「もうすぐ退職を控えています。これまでの貯金や退職金、そして年金の運用方針をどうしようか悩んでいるのですが、賢く運用するコツはありますか」 ふだん、YouTubeで生放送をしていると、500名以上の個人投資家の方が聞きにきてくれます。なかでも多いリスナー層が、退職を控えた年代の50代前後の男性です。そのなかで多く頂くのが、下記の質問です。

「もうすぐ退職を控えています。これまでの貯金や退職金、そして年金の運用方針をどうしようか悩んでいるのですが、賢く運用するコツはありますか。中原さんなりのコツを教えてください」

そこで、この質問に回答していきます。

老後資金を賢く運用する3つのステップ

「努力すれば給料が増える」サラリーマンの頃とは違い、老後は「手元にある資産でやりくりする」ことを考える必要が出てきます。また、人によって老後のプランは千差万別なので、人それぞれ賢い運用方法は違います。

そこで、「資産の◯%を運用に回そう!」といった定型文的な話ではなく、老後資金を賢く運用する「流れ」を解説します。具体的な流れは以下の3ステップです。

ステップ1:現状把握(老後資金はいくらある?)

ステップ2:リスク許容度の把握(定年後も労働する? いくらまで損して平気?)

ステップ3:資産配分の決定(リスク資産・無リスク資産にいくら割り振る?)

この3ステップをおさえることで、老後資金の運用は概ねミスなく運用できると思います。これから、それぞれのステップについて詳しく説明します。

ステップ1:現状把握

賢く資産を運用するには、手始めに「現状を把握する」のが王道です。

具体的には、「自分の手元には、どれくらいの資産があるのか?」を確認すると良いでしょう。主な確認事項は、下記の2点です。

▼その1:金融資産の把握まず、「自分の手元にいくらの金融資産があるのか?」を確認します。具体的には、次の点を確認しましょう。

・預金残高(円預金および外貨預金の総額)

・証券残高(株式などの総額)

・積み立て残高(積立投資や積立保険などの総額)

・不動産価値(持ち家がある場合は持ち家の価値)

・退職金の計算(勤め先の退職金制度を確認する)

・老後資金の計算(国民年金、厚生年金、確定拠出年金などの総額)

・借金の残高(ローン残高やカード未払い金などの総額)

大体の方は、上記の7点を確認することで、おおむね金融資産を把握できるでしょう。それぞれの残高を全て書き出してみて、「自分には、いくらの金融資産があるのか?」を算出してみましょう。

▼その2:人的資本の把握次に、「自分自身の労働者としての価値」を確認します。

人的資本は人によって様々です。働き続ける場合と、働き続けない場合とで、今後取れるリスクの許容量が変わってきます。

そこで、今の健康状態や給料をもとに「定年後も働き続けた場合、死ぬまでにいくらくらいのお金を稼げそうか?」といったことも確認しましょう。できれば、「5年働く場合」「10年働く場合」など、複数のプランをもとに、自分の人的資本を計算すると良いでしょう。

ステップ2:リスク許容度の把握

現状把握が終わったら、次は「リスク許容度」の把握をします。リスク許容度とは、平たく言うと「資産運用で損をしても大丈夫な限度額」のことです。

手持ちの金融資産や人的資本、年齢や家族構成、そして「運用者本人の性格」によって、リスク許容度はまちまちです。

たとえば、単身暮らしの場合と複数人暮らしの場合では、単身暮らしのほうが老後に必要なお金が少ない分、リスクを取りやすいかもしれません。

他にも、「ちょっとした損失も受け入れられない」タイプの性格の方は、多くの資産を持っていたとしても、リスクを取って資産を運用するのはオススメできません。

リスク許容度は、資産運用全体を決める重要な判断基準です。テキトーに決めてしまうと後悔することになるので、慎重に考えましょう。

ステップ3:資産配分の決定

リスク許容度が決まったら、いよいよ資産運用に移ります。資産運用で一番大切なのは、「いくらをリスク資産を回し、いくらを無リスク資産に回すか?」という、資産配分を決めることです。

Financial Analysts Journalに掲載された論文によれば、(年金運用において)「資産配分で運用パフォーマンスの8割~9割が決まる!」のだとか。

裏を返すと、「資産配分を間違えると、ほぼ確実に失敗する」ということです。だから、資産配分の決定に全力を注ぎましょう。

資産配分を決める基本としては、「リスク許容度の範囲内でリスクを取ること」です。そして、資産配分を決めた後には、インデックス投資で運用するのが手堅くてオススメです。

インデックス投資は、さまざまな経済理論に基づいて作られた手法で、放ったらかしでプロ顔負けの運用ができます。資産配分を決めたら、次にインデックス投資の勉強することをオススメします。

さいごに:老後に入ってから、親族に迷惑をかけないように……

老後に入ってから、親族に迷惑をかけたくはないものです。何歳になっても、お金に関する悩みは尽きませんね。本記事がきっかけとなり、あなたが上手に老後資金を運用できれば嬉しく思います。

参考資料:老後資金を賢く運用する3つのステップ(https://allabout.co.jp/gm/gc/478855/)記事下段に記載

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