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「就職に失敗した人」がつい陥ってしまうワナ 仕事とは「必ず」やらなければいけない

東洋経済オンライン のロゴ 東洋経済オンライン 2019/02/20 08:10 安井 元康
目標の業界に就職できなかったからと、人生を諦めてしまうのはもったいないことです(写真:かぶてつ/PIXTA) © 東洋経済オンライン 目標の業界に就職できなかったからと、人生を諦めてしまうのはもったいないことです(写真:かぶてつ/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

私は2019年卒の学生です。幼い頃から鉄道運転士を目指してきました。そのため鉄道会社を中心に就活をしていましたが、書類選考を通過してもすべて最終面接で落ちました。

自慢ではないですが勉学もほかの人よりできますし、性格や人格面に対しても責任感があり、まじめで愛情があふれていると言われるほどで、鉄道会社で働くうえで悪いところはないどころかお釣りがくるほどであると自覚しています。

だからこそなぜ落とされたのか原因がまったくわかりません。自動車関連の会社から内定をもらい、とりあえずは働けることになっているのですが、運転士どころか鉄道とはまったく関係のない会社なので、転職する前提での入社になります。ですが、鉄道会社は1から育てるのが基本で、他業界と比べほとんど中途採用を行わず、まして落ちた原因がわからない中、転職活動をして鉄道会社から内定をもらえる確率は低いです。さらに採用されたとしてもその後運転士になれる人は少ないようです。

この現状の中、転職活動をするモチベーションがわからず、一方で幼い頃から鉄道運転士を目指してきたこともあってやりたくもない仕事を続けていくくらいなら生きている価値もありません。私はどうすべきなのでしょうか。よろしくお願いします。

学生 風雲児

人生は思いどおりにいかないもの

 就職活動における失敗は風雲児さんという個人や人生の失敗では決してありませんし、今後の可能性や人生の方向性を決定する要因にもなりえません。つまり、風雲児さんの価値が否定されたわけでは決してないのです。

 仕事とは「やりたい」「やりたくない」にかかわらず、必ずやらなければならない対象です。

 夢であった鉄道会社での勤務、運転士になるという目標を達成できなかった悔しさはわかります。わかりますが、この先の人生において自分の思いどおりに物事が進まないことは数多く出てくるはずです。

 時には理不尽なことを経験したり、時にはまったく想像もしなかったことも経験することでしょう。

 それは自分の思いどおりに進まないというもどかしさと相まって非常にストレスのたまることだとは思います。しかし、それがある意味人生というものなのです。

 そういった理不尽さや思いもしなかったことに遭遇して、それらにうまく対峙することが成長につながり、そしてその後の人生を実りあるものにしていくのです。

 そしてその反対もしかり、つまりふさぎ込んで自分自身を過度に否定してしまいますと、この先の人生は負のスパイラルに陥ってしまいます。

 頂戴した文章を拝見するに、風雲児さんは自己評価が高いと見受けられますし、ご自身としては就職活動にも非常に自信があったのでしょう。

 しかしながら、今回の結果をしっかりと受けとめ、自分に足りなかった箇所が何かを考え、今後の人生にしっかりと生かしていくべきです。それができるか否かが今後の人生を左右します。

 風雲児さんとしては自信があった。しかしその自信は面接官の心を動かすような情熱や熱意として伝わっていなかったのでしょう。その原因を考えることから、まずはスタートするべきなのです。

 繰り返しですが、今回就職活動において本意でなかった結果に終わったからといって、風雲児さんという個人や人生が否定されたわけではありません。

 たまたま今回のケースでは結果が思うようにいかなかった、という以上でも以下でもありません。

 就職活動における失敗が人生の失敗では決してないのです。それを肝に銘ずるべきです。

 就職活動における成否が風雲児さん自身の可能性も将来性も変えるものでは決してありません。

 今後の人生をどう生きるかによって、この先いくらでも人生は楽しいものにもつまらないものにもなりえます。

鉄道との縁がすべて切れたわけではない

 ここでふさぎ込んでしまって、書かれているように「生きる価値がない」などと言ってしまうようでは、この先どんどん人生が悪い方向に行ってしまいます。

 そうでなく、今回の経験は自分自身を見直すよい経験であったと考え、仕事とは、人生とは、ということをご自身の中で再定義してみましょう。

 就職活動で運転士になれなかった、鉄道会社に入れなかったということだけで鉄道に対する愛情や情熱が冷めてしまうような、そんな簡単な話ではないはずです。

 鉄道に関わることは何も鉄道会社での仕事だけではないはずです。どういった関わりが人生の中でできるか、それをご自身で考えてみることで、今後の仕事や鉄道に向き合う方向性が見えてくるはずです。

 繰り返しですが、就職活動の失敗だけで自分の今後の人生と可能性を自ら諦めてしまってはいけません。

 逆境だからこそ自分自身の鉄道に対する情熱の深さも見えてくる部分もあるでしょう。

 今後長い人生を歩んで行く中で、こんなことで諦めてはいけません。

 風雲児さんが今回の経験を糧に、ご自身の人生や優先順位を再度見直し、一歩一歩前に進まれるであろうことを応援しております。

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