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2022年のコロナ予測 日本は「アフターコロナ」のフェーズに入ったか

マネーポストWEB のロゴ マネーポストWEB 2021/12/23 07:00
「第5波」収束後から街は大勢の人でにぎわうようになった(東京・銀座/時事通信フォト) © マネーポストWEB 提供 「第5波」収束後から街は大勢の人でにぎわうようになった(東京・銀座/時事通信フォト)

 まもなく新年。2020年以降、新型コロナウイルスに生活を一変させられてからというもの、この2年間は未来への展望が見えづらい状況が続いてきた。来たる2022年こそはいい年になってほしい──そんな思いを持つ人は多いだろう。何より知りたいのは、このコロナ禍がいつまで続くのかということ。専門家に2022年のコロナの“未来予想図”を聞いた。

 幸いにも、現在の日本国内では感染者数が少ない状態を保てており、この状況には、世界も注目している。だが、医療ジャーナリストの室井一辰さんは、一時期と比べて感染者数が激減した理由は誰にもわかっていないと話す。

「海外では感染力の強い『オミクロン株』が蔓延しており、いくら水際対策を強化しているとはいえ、再び国内で感染拡大する可能性はゼロではありません。実際にオミクロン株はもう日本でも確認されていますし、感染者が無症状なだけとも考えられます」

 やはり「第6波」は避けては通れないのか、と恐ろしくなるが、消費者経済総研チーフ・コンサルタントの松田優幸さんはこうみる。

「海外の医学論文などを基に分析した結果、第6波は来ないか、来たとしても小さなものや軽いものにとどまると考えています。その論拠の1つが、2021年5月、日本に3か月ほど先立ってデルタ株の感染爆発が起きたインド。欧米よりはるかにワクチン接種率が低いのに、感染はすでに下火になっていて、この感染爆発で集団免疫を獲得したのではないかとみています。つまり、日本はインド同様、すでに“アフターコロナ”のフェーズに入ったと考えられるのです」

 松田さんは、2022年には大規模なイベントや大声で声援を送るようなスポーツ観戦も解禁されるはずだと話す。この予測はぜひとも当たってほしいところだ。

 一方の室井さんは、オミクロン株の症状の軽さについて話す。

「発生地の南アフリカの大手病院グループも“従来のコロナウイルスと比べると重症化する割合がはるかに低い”と発表しました。ウイルスは、感染力が強いものほど、毒性は弱まる傾向にあるのです」(室井さん・以下同)

 室井さんによれば、アルファ株、ベータ株など、コロナウイルスの名前はギリシャ文字から取られており、変異するたびに名前が変わる。ギリシャ文字のアルファベット順で見ると「デルタ」と「オミクロン」の間には10文字もある。つまり、デルタ株とオミクロン株の間にコロナウイルスは世界のあちこちで変異を繰り返し、そうして感染力が強まる代わりに、症状が弱まったとも考えられる。仮にもし、第6波といえるような状況が訪れたとしても、2020年夏のように「救急車に乗せられても搬送先の病院がない」といった悪夢が繰り返される恐れもないというのだ。

「国がコロナ病床を全国で約1万床増やしたほか、日本のワクチン接種率は世界的に見ても高い。そのうえ、現場の医師の経験値も上がっており、治療に使えるのみ薬も実用化が近づいていることから、少なくとも、以前のような混乱は起きないと考えています」

 のみ薬の中でも、ファイザー社製の「パクスロビド」は、入院と死亡を9割減らしたとの報告もあり、世界で注目されている。ただし、日本での承認まではまだ時間が必要。代わりに国内に先に登場するのは、12月3日に厚労省に製造販売申請が出された米メルク社の「モルヌピラビル」になりそうだ。2021年11月10日には岸田文雄首相が「承認され次第速やかに医療現場に届けたい」と発言した。

「ただし、オミクロン株の毒性が低いとはいえ、重症化する人が絶対にいないわけではない。引き続き、要警戒でしょう」

 コロナ以外の病気治療には「アプリ」が役立ちそうだ。医師の処方を受けてスマホに記録したり、写真を保存したりするだけで、生活習慣のアドバイスや症例の確認、治療の進度などを確認できる。

「国内ではすでに禁煙治療アプリが薬事承認されているほか、高血圧や不眠などの治療アプリも開発中で、いずれも2022年に実用化されそうです。注目したいのは、うつ病などの精神疾患の治療アプリ。こうした疾患は、医師やカウンセラーとの対話を伴う認知行動療法が治療の要です。これがアプリでできるようになることで、通院の必要がなくなり、毎日自宅で治療に臨むことができる」

 2022年はコロナから心の問題まで、医療が大きく飛躍しそうだ。

※女性セブン2022年1月6・13日号

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