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「月9」も最低視聴率を更新 高給で有名なフジテレビが冬のボーナスカット

AERA dot. のロゴ AERA dot. 2017/12/28 13:01 平田昇二

 娯楽の多様化やインターネットの普及により、テレビ業界を取り巻く環境が年々厳しくなる昨今。

 とくに、視聴率の苦戦にあえいでいるのがフジテレビだ。女優・篠原涼子が主演したフジの看板である「月9」ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?」の最終回の平均視聴率が4・6%と過去最低を更新する有り様だ。同局のバラエティー番組を手掛ける放送作家は語る。

「フジといえば、かつては民放一バブリーな局として多くの芸能人やテレビマンにとって憧れの局でした。資金も潤沢で、番組制作費の高さはもちろん、楽屋に置いてある弁当一つとっても他局に比べて豪華で、初めて仕事をさせて頂いた時は『さすがフジは違うな!』と思ったものです。芸能人にとってもフジの番組に出るのは一つのステータスだったのですが、それが今ではまったく逆。最近のフジの番組は視聴率が悪く、短命に終わるケースが多いことから芸能人やテレビマンからも敬遠されていますからね」

 フジの凋落の理由については、宮崎あおいの元夫で俳優・高岡奏輔(※当時は高岡蒼甫)による“韓流ゴリ押しツイート”(2011年)などさまざまな要因が挙げられているが……。

「ハッキリ言って慢心もあったと思います。テレビ業界の人間は総じて“自分たちが時代を創っている”という意識が強いものですが、とくにフジの局員はプライドの高い人が多かった。それに、世代交代が上手く進んでいないという印象もあります。テレビ業界は基本的に体育会系ノリなのですが、フジはとくにその傾向が強く、今現場の最前線にいるプロデューサーやディレクターが、いまだに先輩たちの顔色を窺って番組作りをしている感じはあります。実力よりも、人付き合いの上手さで当時の“名物P”や“名物D”に引き揚げてもらった人間も多く、いまだに頭が上がらないのでしょう」(同放送作家)

 実際、芸能事務所のベテランマネジャーはこう明かす。

「フジテレビへの営業は簡単だよ。担当者が来たら最初は下手に出てペコペコして、最後の方で先輩プロデューサーやディレクターの名前を出せばいい。はじめは偉そうにしていたのが、こっちが『◯◯さんには以前からお世話になっていまして……』と言った瞬間、態度が急変するから。机にほっぽり投げていたウチのタレントの宣材資料を急に手に取って、『このコ、いいですね!』なんてね(笑)」

フジテレビといえば、かつてはバブリーな局としてテレビマンに憧れの局だったが…(※写真はイメージ) © dot. フジテレビといえば、かつてはバブリーな局としてテレビマンに憧れの局だったが…(※写真はイメージ)

 そんなフジだが、今年に入って同局の看板番組として人気を集めていた「とんねるずのみなさんのおかげでした」と「めちゃ×2イケてるッ!」の来年3月での打ち切りが発表された。

「バラエティーは、良いにつけ、悪いにつけ、フジ躍進の原動力となった存在で、そこにメスを入れるというのはまさに現状に対する危機感の表れでしょう。今年7月に社長に就任した宮内(正喜)さんは会見で『“変える・変わる”をキーワードに、勇気をもって業績を回復する一点に絞って解決に当たりたい』と宣言していましたが、大ナタを振るった格好です。両番組とも近年は視聴率が低迷している一方で、長寿番組ということもあり、出演タレントのギャラ、番組制作費は他番組に比べてかなり優遇されていましたからね」(前出の放送作家)

 さらに、改革というナタの切っ先は社員一人ひとりにも向けられているとか。

「フジといえば、民放一給料の高い会社として業界内では広く知られており、局員ともなれば30代前半で年収1000万円を超えると言われていましたが、今年の夏、冬と大幅にボーナスがカットされたそうです。とくに今冬のボーナスは大幅に減額されたそうで、局員も『このままではシャレにならない!』と嘆いています」(同放送作家)

 宮内新体制のもと再起をかけるフジだが、かつての栄光を取り戻すことはできるのだろうか。(平田昇二)

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