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『ドクターX』泣き崩れる大門とアキラさんで完璧な最終回…続編めぐり米倉が意味深発言

ビジネスジャーナル のロゴ ビジネスジャーナル 2017/12/16 16:05 株式会社サイゾー

 米倉涼子主演の連続テレビドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の最終回が14日に放送され、平均視聴率が自己最高を更新する25.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことがわかった。

© Business Journal 提供

 がんに侵されていながらも、難度の高さに皆が尻込みする内神田(草刈正雄)の手術に自ら名乗りを上げた未知子。薬で痛みを一時的に抑えることでオペを乗り切ろうというのだ。宣言通り長時間にわたる手術を見事に成功させるも、手術室を出たところで痛みに耐えかね、倒れ込んでしまう。未知子の緊急手術は困難を極め、次々に不測の事態が発生するが、彼女が事前に用意していたノートには、起こるかもしれないすべての事態の対処法があらかじめ記されていた。時は経ち、医師として復帰した未知子の姿はキューバの大学病院にあった。手術室に向かう途中、同僚の医師に「成功を祈ってる」と声を掛けられた未知子はスペイン語で答えた。「私、失敗しないので」。

 本当に未知子が最終回で死んでしまうと思っていた視聴者はほとんどいないと思うが、その期待を裏切らないきれいな最終回となった。特に視聴者の感動を呼んだのは、初めて明かされた「未知子が絶対に失敗しない理由」。未知子は自身の手術が困難であることを予想し、若手医師の西山(永山絢斗)のために完璧なノートを用意していた。自分で自分を執刀することができないから特別に用意したのかと思われたが、蛭間院長(西田敏行)に「大門先生はいつもこんなことを?」と尋ねられた晶(岸部一徳)はこう答えた。「はい。どんな患者にも必ず」。手術中にどんな不測の事態が発生しても未知子が瞬時に対応できたのは、即座に機転を利かせたからではなく、すべてあらかじめ想定していたからだったという驚愕の種明かし。「私、失敗しないので」の決め台詞の本当の意味が明らかになった瞬間だった。

 Twitterには「大門未知子がただの才能だけでやって来た天才じゃないことを最終回で描いてくれて良かった」「絶対的な言葉の裏側には絶え間ない努力があった。大門未知子という天才は努力の塊だった」「医者は絶対に失敗しちゃいけない。だからそのために努力をするってところすごく尊敬する」など、未知子の陰の努力が描かれたことを絶賛する声が相次いだ。

 普段はひょうひょうとした姿しか見せない晶が、未知子の体調を心配して泣き崩れる場面も話題を呼んだ。晶は、内神田の手術をあきらめて今すぐ手術を受けにボストンへ行くようにと泣きながら未知子に頼むが、未知子が患者を見捨てるわけがないことは彼自身が誰よりもわかっている。何度も何度も「お願いだから」と嗚咽する晶と、自身も目に涙を浮かべながら「わかったから、泣かないで」と後ろから抱きつく未知子の姿にもらい泣きした視聴者も少なくなかったようだ。晶というキャラクターはこれまで、オネエ言葉を操る岸部一徳にしか見えないという側面もあったが、この場面で初めて完成されたように思える。

 ネット上には続編を望む声があふれているが、今シリーズの終了をもって神原名医紹介所のセットが取り壊されることは公式に発表されている。また、「私、失敗しないので」の台詞の本当の意味が明かされてしまった以上、これ以上続けるのは蛇足だとする指摘もある。医師として未知子を慕う西山の存在も、もし続編があるとすれば足かせになる可能性がある。あくまでも一匹狼という未知子の設定が崩れてしまうからだ。米倉自身も女優としての役柄が固定化されてしまうため、以前から『ドクターX』のシリーズ化に否定的だとされる。

 一方で、長期シリーズのドラマを得意とするテレビ朝日がこれほどの人気コンテンツを簡単に手放すとも考えにくい。米倉もドラマ公式サイトのインタビューで、「(撮影が終わっても)縫う練習は続けておこうかな」と話している。ただ、長期シリーズにはどうしてもクオリティーの低下が伴う。現に今シリーズについても、「初期の未知子とキャラクターが違う」と指摘するファンが少なくなかった。また、第9話で突如として未知子は絵が下手くそだという設定が付け加えられたにもかかわらず、最終回に登場した未知子のノートは整然と描かれていたといった具合に、ストーリーに一貫性がない部分もあった。

 このまま大人気シリーズとしてきれいに幕を引くのか、テレビ朝日が欲を出して質の低下したシリーズをだらだらと続けるのか。はたまた、登場人物をがらりと入れ替えた新シリーズでテコ入れを図るのか。国民的人気ドラマシリーズに成長した『ドクターX』から今後も目が離せない。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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