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「学校現場で適切な指導を」 北海道「領土外」扱いで文科相

産経新聞 のロゴ 産経新聞 2019/04/16 12:57 株式会社 産経デジタル

 来年度から使用される小学校の教科書で、江戸時代初期の日本を赤く塗った地図が文部科学省の検定により、北海道と北方領土を白くする修正が行われた問題で、柴山昌彦文部科学相は16日の閣議後会見で、北方領土が日本固有の領土であるとする政府見解とは「矛盾しない」と強調する一方、児童が誤解しないよう、学校現場における適切な指導を求めた。

 柴山氏は記者からの質問に対し、「地図は現在の日本の領土を示すものではなく、江戸時代初期の江戸幕府の支配領域をあらわしたもの」と説明。幕府の支配領域とする説明は地図にも教科書本文にもなく、児童が誤解する恐れがあることに対しては、「教師から適切な指導が行われることを期待している」と述べた。

 修正が行われたのは、江戸幕府が鎖国令(1633~39年)を出す以前の東南アジアにおける日本町の所在などを示した地図。日本列島を赤くしていたが、検定で「北海道、千島、樺太の塗色で、児童が誤解する恐れ」と意見が付き、教科書会社が北海道以北を白く書き直した。

 しかし、北海道以北がいつの時代から領土であるかについては諸説あり、幕府の支配領域外という説明で「領土外」扱いにした検定には、北方領土返還運動の関係者からも疑問の声が上がっている。内閣府のホームページでも江戸時代初期の1635年、「北海道を支配していた」松前藩が北方領土の調査を行ったことが明記されている。

 これに対し柴山氏は「検定審議会の学術的専門的審議の結果に大臣としてコメントすべきでない」としたうえで、「(検定意見と内閣府のホームページとは)必ずしも矛盾しない」との見解を示した。

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