ロエベが「となりのトトロ」と協業 自然と手仕事への愛
緑あふれる木にトトロがのったセーター、マックロクロスケがリズミカルに踊るバッグ。スペインの老舗ブランド・ロエベが、スタジオジブリと協業した「ロエベ×となりのトトロ」カプセルコレクションを8日に発売した。両者に共通する「手仕事への愛」と「自然との調和」が軸になっている。それらは、新型コロナウイルスが広がる世界で、いっそう見つめ直されているものでもある。
宮崎駿監督のアニメ映画「となりのトトロ」(1988年)に出てくるキャラクターや自然豊かな風景を、バッグや財布、セーターやTシャツなどに落とし込んだ。水色や黄色、ピンクといった色使いが、明るく清らかだ。
ロエベのデザイナー、ジョナサン・アンダーソンが書面で朝日新聞の取材に応じた。ジブリと協業した理由について、「ジブリの映画は常に、自信や力を与えること、自然への敬意といったモラルが、アニメーションの核として隠されているのです。それらは普遍的で、世界共通のものと言えるでしょう。また、ジブリはアニメーションの伝統的な技法を尊重していて、ロエベが伝統的なクラフトマンシップ(職人技)を哲学にしている点と重なるからです」と説明する。