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津田大介氏「変更含め検討」 表現の不自由展、抗議殺到

朝日新聞デジタル のロゴ 朝日新聞デジタル 2019/08/02 20:54 朝日新聞社
「表現の不自由展・その後」について会見する津田大介芸術監督=2019年8月2日午後4時58分、名古屋市東区の愛知芸術文化センター、上田潤撮影 © 朝日新聞社 「表現の不自由展・その後」について会見する津田大介芸術監督=2019年8月2日午後4時58分、名古屋市東区の愛知芸術文化センター、上田潤撮影

 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」芸術監督でジャーナリストの津田大介氏は2日午後、名古屋市内で記者会見し、企画展「表現の不自由展・その後」の展示について、「内容の変更も含めた対処を考えている」と述べた。トリエンナーレ実行委員会や、企画展の実行委員会と協議し、具体策を決める。

 会見は午後5時前、急きょ開かれた。開催理由について津田氏は「一番の理由は抗議電話が殺到し、対応する職員が精神的に疲弊していること」と明かした。

 津田氏は、少女像の展示をめぐる河村たかし名古屋市長の発言などにも触れ、「行政が展覧会の内容に口を出し、認められない表現は展示できないとなれば、それは憲法21条で禁止された『検閲』にあたる」と主張。「表現の自由が相当制限されてきた公共施設で、行政と作家が協議し、自己規制や検閲なしに展示できる実例を示したかった」と話した。

 津田氏は開幕前、朝日新聞の取材に「感情を揺さぶるのが芸術なのに、『誰かの感情を害する』という理由で、自由な表現が制限されるケースが増えている。政治的主張をする企画展ではない。実物を見て、それぞれが判断する場を提供したい」と話していた。

 電話は、開幕した1日で約200件。テロ予告や脅迫と取れるもの、職員の名前を聞き出して、ネットに書き込むような事例もあるという。津田氏は「攻撃は予想以上だった。政治家の発言もあり、企画展は当初の趣旨を超え、政治問題になりつつある」と述べた。「一緒に企画を作ってきた仲間への攻撃はつらい。なんとか状況を好転させたい」と心情を語った。(黄澈)

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