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震度6弱観測・山形県沖地震から3年 災害の風化が課題

YBC山形放送 のロゴ YBC山形放送 2022/06/20 20:20 YBC山形放送
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山形県内で観測史上最大となる震度6弱を記録した県沖地震から6月18日で3年が経った。ほとんどの地域で復旧が完了し日常を取り戻した一方、災害の記憶の風化が課題となっている。

3年前の2019年6月18日午後10時22分。県沖を震源とする地震が発生し、鶴岡市の温海地域で県内で最大となる震度6弱が観測された。

鶴岡市の沿岸部では、屋根の瓦が落下するなど家屋への被害が1000棟以上に上った。

6月17日県沖地震から3年ー。ほとんどの住宅で復旧は完了した。そうした中で懸念されているのは防災意識の薄れだ。

市内の由良地区は地震で大きな揺れに襲われ、家屋への被害は66件確認された。

由良地区では、県沖地震の発生前から各家庭に配布している市の防災無線の受信機で生活情報のやり取りなどを行い、日ごろから防災無線を身近なものにする取り組みが行われていた。

一方、県沖地震の直後、アンケートを実施すると多くの住民が「避難した」と回答したのに対し、「自分の経験上大丈夫だと思った」、「食器棚の整理などを優先した」などの理由で全体の約1割の世帯が避難しなかったことが分かった。

由良自治会・榊原賢一会長「避難しなかった人が当初の想定よりもいた。住民がすぐに避難していなかったということも課題」

アンケート結果を受け、自治会は住民に防災意識を根付かせようと、地震前から続く市の避難訓練に加えて、おととしから年に1回、津波に備えて高台に逃げる独自の避難訓練を行っている。

榊原会長「大きな揺れが来たらすぐ高台に避難しょうと住民への意識付けが自治会として一番大事」

自治会ではあらためて住民の防災意識を高めてもらおうと7月、住民にアンケートを実施し家族が自力で避難できるか、長期の避難場所をどこにするかなど、各世帯の状況を調べることにしている。

一方、災害の記憶を風化させないよう長年、防災活動に取り組んでいる保育園がある。

鶴岡市京田にあるほなみ保育園では、毎年6月16日に避難訓練を行っている。この保育園では58年前の1964年に発生した新潟地震で園舎が倒壊。園児3人が下敷きとなって亡くなった。

災害の記憶を風化させないよう、地震の発生日に合わせて50年以上訓練を行っていて、ことしは乳児から5歳までの園児98人が保育士の誘導で園の庭に避難した。

京田保育会・小野寺喜作理事長「目的は、小さいうちから色んな経験を積み上げること。それに、子どもは小さければ小さいほど災害に弱い。先生たちが幼児の安全確保をしていくという意味でも大事」

訓練では園児らに県沖地震の被害について説明し、災害から身を守る大切さを伝えた。

小野寺理事長「どうしても災害は忘れがちになってしまう。いつ災害が起きるかは分からない。万が一の対応のためには繰り返しの訓練は大事なこと」

いつ起きるか分からない災害。過去の被害の記憶を風化させずに一人ひとり防災意識を持ち続けることが命を守ることに繋がる。

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