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アレルギー検査を受けてみたら、まさかの猫アレルギーが発覚!

アスキー のロゴ アスキー 2022/07/03 17:00 むきみ(@TK6506) 編集● ASCII
© アスキー 提供

喉の違和感で病院へ

 ある日、ふと気づくと喉に何やら違和感が。食べ物が飲み込みきれなくて引っかかってるような感じです。突然そうなったわけじゃなくて、ちょっと前からだったかもしれません。

 本当に何か引っかかってるのならそのうち勝手になくなるでしょうけど、炎症が起きている可能性もあります。どんどん腫れが大きくなっていったりしたら……と考えたら怖くなってきたので、珍しくすぐに病院に行ってみました。耳鼻咽喉科です。

 病院では、まず状態を見るため、鼻からファイバースコープを突っ込むことになりました。これ、以前も一度検査でやったことがあるんですけど、ビビリなので血管迷走神経反射で失神しかけたんですよね。

 それを伝えると、麻酔薬を2倍吹き付けて15分待ち、麻酔が完全に効いてからやりましょうということになりました。普通は左右の鼻にシュッシュッと2回吹きかけたら、すぐに検査を始めるそうです。面倒かけてすみません。

検査をなんとか乗り切りました

 15分後。麻酔はしっかり効いていて、ファイバーを突っ込んでも痛みはほぼありませんでした。

 でもなんせ、生粋のビビリのワタシ。歯医者で抜歯する時に、まったく痛くないとはいえ歯をガリゴリやられている感覚は伝わってくるもんだから、あれこれ想像してしまって目の前がキューッと暗くなってきたり、献血所でポンプを流れる血を見て、献血に来ておきながら顔が真っ青の貧血状態になったりして、あっちでもこっちでも落ち着くまでそのままイスで休憩させてもらう始末です。

 そういえば子どもの頃にアデノイドの切除をした時も、普通は部分麻酔でいいのに自分はダメで全身麻酔を施されたんですよね。精神的なものなので、自分ではどうにもコントロールできず困ってしまいます。

 今回も知らず知らずのうちに相当緊張していたようで、看護師さんに大丈夫大丈夫と言われ、肩をぽんぽんと叩かれて、両肩が持ち上がってガチガチに力が入っていることに気づきました。

 おかげでリラックスでき、気を失うことなく無事検査は終了。先生からも「下を向いて」とか、「あーっと言って」とか次々指示があったため、いろいろと考える暇がなかったのもよかったみたいです。まあ、本来そんな大げさなものではなく、小学生でも1分程度でササッと終わるんですけども。

 結果は異常なし。ただ、このカメラでは食道の入口までしか見えないので、もしかしたら逆流性食道炎で入口のすぐ先に炎症がおきているかもしれないそうです。確かに以前そう診断されたことがあったので、胃酸分泌を抑える薬を出してもらいました。とにもかくにもポリープなどがあるわけではないとわかったので一安心です。

アレルギー検査をすることに

 喉の違和感の診察はこれで終わりだったんですけど、問診票に毎年12月〜翌年3月ぐらいに咳が続くと書いていたので、それも診てくれることになりました。まず考えられるのは副鼻腔炎(蓄膿症)とのこと。でも、鼻の中をさっきのカメラで見たものの綺麗だったそうで、どうやら違うみたいです。次に疑われるのはアレルギーで、「検査したことはありますか?」と聞かれました。

 アレルギー検査ってしたことないんですけど、前からやってみたいと思っていたんですよね。知っておきたいじゃないですか、自分の身体のこと。花粉症なのは確実ですし、ちょうどいい機会なので検査をお願いしました。

39種類のアレルゲンチェックをします

 アレルギー症状の原因となるアレルゲンは大きく分けて3つ。

 ひとつは「吸入系アレルゲン」。ハウスダストや花粉、動物、カビなどがこれにあたります。もうひとつは「食物系アレルゲン」。よく聞くのは卵や牛乳、小麦などで、最近はナッツアレルギーが増えているというのがニュースにもなりました。最後は「接触系アレルゲン」。金属や化粧品、うるし、ラテックス(ゴム)などです。

 それぞれアレルゲンとなる物質は大量にあり、アレルギー症状が出ていて、原因として推定されるアレルゲンがある場合はその物質を指定して検査します。

 が、ワタシの場合、そもそもアレルギーなのかどうかもわからないし、知っておきたいというのが主な目的。したがって、ピンポイントではなく幅広い検査になります。

 検査対象とするアレルゲンをいくつかまとめた多項目検査というのがあって、アレルゲンの数や種類によって、何パターンかあるとのこと。スカパー!のパックみたいな感じですかね。オススメされたのは39項目のチェックができる「Vewアレルギー39」という検査でした。吸入系が18、食物系が20、接触系が1の合計39項目です。

特異的IgE抗体の反応で起こるアレルギー

 ところでアレルギーはどうして起こるのでしょう。

 ヒトの血液や体液中には免疫反応により作られる免疫グロブリンというタンパク質が存在します。IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類があり、それぞれ細菌やウイルス、アレルゲンなどから身体を守ってくれているそうです。

 アレルギーに関連するのはこの中で一番量が少ないIgE。アレルゲンに反応して作られ、皮膚や粘膜にあるマスト細胞(肥満細胞)の表面にくっつきます。

 同じアレルゲンが再び入ってくるとこの表面のIgE抗体に結合し、マスト細胞がヒスタミンなどの化学伝達物質を放出します。これが過剰に放出されるとアレルギー反応が起こってしまいます。

 特定のアレルゲンに対して反応するIgEを特異的IgE抗体といい、スギ花粉の特異的IgE抗体はスギ花粉だけに反応し、牛乳の抗体は牛乳だけ、小麦の抗体は小麦だけに反応します。つまり、どの特異的IgE抗体を持っているかが分かれば、何のアレルギーがあるかがわかるので、検査では各アレルゲンの特異的IgE抗体がどのくらいあるのかを測定します。

 検査は簡単で、採血したら1週間ほど待つだけです。

判定は7段階

 病院で受け取った検査報告書にはアレルゲンと測定値がズラッと印刷されていました。以下は実際のワタシの結果です。個人情報を晒していくスタイルです。

ワタシのViewアレルギー39の検査報告書。検査したアレルゲンと結果が記されています © アスキー 提供 ワタシのViewアレルギー39の検査報告書。検査したアレルゲンと結果が記されています

 報告書の大半を占めているグラフ付きの表は、特異的IgE検査の結果です。特異的IgE検査はIgE RASTとも呼ばれ、各アレルゲンごとのIgE量の測定値が記されています。

判定は陰性、疑陽性、陽性が5段階の合計7段階 © アスキー 提供 判定は陰性、疑陽性、陽性が5段階の合計7段階

 結果は値によって0〜6の7段階でクラス分けされています。クラス0は陰性。特異的IgE抗体がまったくないか、検出できないぐらい少ない場合です。クラス1は疑陽性で、陽性まではいかないものの血液中に微量の特異的IgE抗体が存在しています。クラス2〜6は陽性で、数字が大きいほど特異的IgE抗体も多くなります。

 アレルギーは特異的IgEがマスト細胞にくっついて初めて発症する可能性が出るので、抗体があるからといって必ず症状が出るわけでもないし、多いほど重篤になるわけでもありません。逆に微量でも存在すれば陰性でも発症することもあるので、検査結果はあくまでも目安といったところのようです。

食物と接触は問題なし!

 表の下半分は食物系と、今回の検査で唯一の接触系であるラテックスです。

食物系とラテックスはクラス0。アレルギーの心配はなさそうです © アスキー 提供 食物系とラテックスはクラス0。アレルギーの心配はなさそうです

 項目は下記のとおり。View39ではラテックスはその他に分類されています。

【食物】

<乳>

牛乳

<卵>

卵白、オボムコイド

<穀類>

米、小麦、そば

<豆類>

大豆、ピーナッツ

<果物>

リンゴ、バナナ、キウイ

<肉類>

牛肉、豚肉、鶏肉

<甲殻類>

エビ、カニ

<魚類>

サバ、サケ、マグロ

<その他>

ゴマ

【その他】

<職業性>

ラテックス

 オボムコイドなんて食べ物あったっけ? と調べてみたら、これは卵白の中にある熱や消化酵素に強いタンパク質だそうです。卵白の約65%を占めるタンパク質であるオボアルブミンは加熱されて固まるとアレルゲンではなくなりますが、オボムコイドは加熱しても変化しないため、別項目となっているそうです。

 オボムコイドが陰性なら、オボアルブミンアレルギーがあったとしても加熱した卵料理なら食べられる可能性があるということですね。

 食物系の判定はいずれもクラス0。食べ物でアレルギー反応が起きた経験はないし、ゴム手袋も別に平気なのでアレルギーはないんだと思います。といって調子に乗って食べてると、エビなどは痛風がヤバいですけれども。

吸入系は2/3がアレルギーでした

 0が並んだ下半分に対して、上半分の吸入系はなかなかのスコアを叩き出してしまいました。

0なのは1/3だけ。3が5つもありました © アスキー 提供 0なのは1/3だけ。3が5つもありました

 項目は全部で6種類に分けられます。

【吸入】

<室内塵>

ハウスダスト1、ヤケヒョウダニ

<樹木>

スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ

<イネ科植物>

カモガヤ、オオアワガエリ

<雑草>

ブタクサ、ヨモギ

<真菌> アルテルナリア、アスペルギルス、カンジダ、マラセチア

<動物>

ネコ(皮屑)、イヌ(皮屑)

<昆虫>

ガ、ゴキブリ

 全18種類のうち<雑草>と<真菌>はジャンルごとまとめてクラス0でした。ブタクサとヨモギはキク科の植物で、主に8月から11月初旬にかけて花粉が飛散するそうです。夏や秋にも目がかゆくなることがあり、ブタクサを疑っていたのですけど、冤罪でした。

 真菌は聞き慣れないのが多いですが、アルテルナリアは浴室や壁などに発生するススのような黒いカビです。いろんな植物の病原にもなり、空中を漂うのでアレルゲンになりやすいらしいです。

 アスペルギルスも自然界のあちこちにある真菌で、醤油や味噌、日本酒を作る時に使うコウジカビもこれの一種です。家庭ではエアコンの内部や皮革製品で見かけられます。

 カンジダはヒトの口腔内や皮膚にいるカビで、普段は何の影響もありませんが、免疫力が低下すると日和見感染を起こしてカンジダ症を発症することがあります。

 マラセチアも皮膚にいる真菌で、やはり本来は寄生しているだけですが、炎症を起こすこともあるそうです。このへんはアレルゲンであるだけでなく、病気の原因にもなることがあるんですね。

ハウスダストなどはクラス2

 クラス1の疑陽性だったのがヤケヒョウダニ、イヌ(皮屑)、ガの3種類です。

 ヤケヒョウダニはアレルゲンの中でも1、2を争う原因物質で、アレルギー性鼻炎の特異的IgE抗体陽性率は6割を超えるとのこと。体長0.5mmにも満たない小さなダニで、布団や絨毯などに入りこみ、フンや死骸がアレルゲンになるそうです。

 犬は1歳の誕生日にコッカースパニエルをもらって以来、大人になるまで必ずそばにいたんですが、もしかするとアレルギーがあったのかもしれません。皮屑は「ひせつ」と読み、フケのことです。ガは鱗粉がアレルゲンになるとのことでした。

 クラス2はハウスダスト1とハンノキ、シラカンバ、ゴキブリ。ハウスダストはよく聞きますが、これはダニやカビ、花粉、繊維、ヒトや動物の皮膚片などさまざまな物をひっくるめた細かいチリです。検査試薬の製造会社の違いでハウスダスト1と2があって、View39ではハウスダスト1だそうです。

 シラカンバは白樺のこと。ハンノキもシラカンバもカバノキ科の落葉樹で、花粉の飛散はハンノキが1月末から5月頭、シラカンバが4月から6月頭といった感じです。

 ゴキブリは死骸やフンがアレルゲンになります。「あんまり触ることはないですよね(笑)」と言われましたが、うちではめったに見かけないので気にしなくても大丈夫かも。

なんとネコちゃんがクラス3に!

 問題はここからです。クラス3の5種類です。スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリの植物群はいいとして、なんとネコ(皮屑)が!

 3年前に生まれて初めて保護猫を飼い始め、去年の年末からは2匹目もお迎えしたばかりだというのに……。まぁでも猫そのものではなく皮屑なので、掃除をちゃんとやれば大丈夫と思うことにします。

 春先は目はカユカユ、くしゃみ出まくりでまさに花粉症なんですが、対象となるスギ、ヒノキは思ったほどの数値ではありませんでした。クラス5や6かと思ったのに、3は5段階ある陽性の下から2番目です。花粉の飛散はスギが2月から4月、ヒノキが3月中旬から5月初旬といったところだそうですが、スギは10月から12月にもゼロではないんですね。1年の半分は花粉が飛んでる感じです。

 花粉症の王様スギ・ヒノキより数値が高かったのが、カモガヤとオオアワガエリの2種類です。どっちも聞いたことのない名前だったんですけど、カモガヤはオーチャードグラス、オオアワガエリはチモシーと知って、ああ! と。ウサギを飼っていた時にごはんとしてあげていたイネ科の牧草です。

 初夏の頃、世間の人の花粉症が治ってきたあたりから、いつも本格的にひどくなる気がしてたんですよね。花粉のピーク時期は4月から9月らしいので、まさにこれ。この2つが原因なのでしょう。飛散距離は短いそうなんですが、道端に生えていることもあるらしいので、バッチリくらっているんだと思います。

アレルギー体質の数値はまあまあです

 検査結果はもう一つあります。それが右上にあるIgE RISTという項目です。

IgE RISTも基準値越え © アスキー 提供 IgE RISTも基準値越え

 IgE RASTがアレルゲンごとの特異的IgE抗体の値を計測するのに対し、RISTの方はアレルゲンを問わず血液中のIgE抗体の総量を測ります。アレルギー体質のチェックっていう感じですかね。基準値の170IU/mLに対して271.5ということは約1.6倍になりますが、このぐらいなら特に問題はないみたいです。

 報告書の一番下にはイラスト入りで推定されるアレルゲンが記されていました。

イラスト入りでアレルゲンがザックリ分かります © アスキー 提供 イラスト入りでアレルゲンがザックリ分かります

 アレルゲンの可能性が高いものが+、低いものがーで、+はイネ科植物、樹木花粉、動物、室内塵、昆虫。この結果からすると、外に出る時は基本的にマスクをし、室内はこまめに掃除するっていうのがよさそうです。

 今回の検査では接触系がラテックスだけだったので、金属や樹脂なんかも知りたくなってしまいました。模型作りでエポキシパテとか使うんだけど、実はアレルギーだったりするのかしら。

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