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北朝鮮、ミサイル製造拠点を拡張か

The Wall Street Journal. のロゴ The Wall Street Journal. 2018/07/02 09:28 Jonathan Cheng

 【ソウル】北朝鮮が咸興(ハムフン)市にある主要ミサイル製造拠点の大幅な拡張工事を完了させつつあることが分かった。新たな衛星写真で拠点を検証した専門家らが明らかにした。こうした兵器の廃棄を米国から迫られる一方で、北朝鮮が開発プログラムを継続させていることが示された。

 この製造拠点ではアジア圏に展開する米軍に素早く核攻撃をしかけられる固形燃料型の弾道ミサイルが作られている。また米本土も射程圏内に入る長距離ミサイルの弾頭向けに、再突入体も製造されているという。

 米カリフォルニア州モントレーにある米ミドルベリー国際大学院(MIIS)が新たな画像を分析したところ、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とドナルド・トランプ米大統領が先月シンガポールで米朝首脳会談を開いた頃、ミサイル製造拠点では外装工事が最終段階にあった。米国は北朝鮮に対し、核兵器、化学兵器、生物兵器、そして弾道ミサイルプログラムを廃棄するよう圧力をかけている。

 ジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は1日に米CBSの番組に出演し、マイク・ポンペオ米国務長官が「近い将来」北朝鮮の当局者とハイレベル協議を開く予定だとした。「年内にもプログラムの大半」を廃棄することに向け、北朝鮮の今後の作業詳細をつめていくという。

a person standing in front of a sign © Provided by The Wall Street Journal.

 米国務省の報道官は1日、安全保障に関わる事案にはコメントできないとしながらも、「協議を継続する中でも、米国は北朝鮮の動向を注視し続けている」と述べた。

 MIISで衛星写真の検証を担当したデビッド・シュメーラー氏は「固形燃料型ミサイルの製造拠点が拡張されたことは、金正恩氏に核開発やミサイルプログラムを廃棄する考えがないことを示しているだろう」と話す。

 MIISは、咸興市の施設にはミサイル製造拠点が他にも2カ所維持されているとみている。シュメーラー氏が衛星写真を分析したところ、そのうち1カ所では新たな入り口通路が設けられ、もう1カ所の施設の近くでは解体工事が完了するなど、さらなる拡張に向けた動きも見られるという。

 トランプ氏はシンガポールでの米朝首脳会談以降、北朝鮮が核プログラムの廃棄に向け進展を見せることに楽観的な考えを示していた。

 トランプ氏は正恩氏と握手を交わした数時間後、北朝鮮が「大規模なミサイルエンジン実験場」を破壊すると正恩氏に伝えられたと記者団に述べていた。

 米政権はこの時に触れられた実験場がどの場所を指しているのか明らかにしていない。

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