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「女帝」トゥクタミシェワ、貫禄の3回転半 NHK杯

朝日新聞デジタル のロゴ 朝日新聞デジタル 2018/11/09 18:54
女子SPで1位となったエリザベータ・トゥクタミシェワの演技=上田幸一撮影 © 朝日新聞 女子SPで1位となったエリザベータ・トゥクタミシェワの演技=上田幸一撮影

(9日、フィギュアスケート NHK杯女子SP)

 「女帝」。21歳になったフィギュアスケートの元世界女王、エリザベータ・トゥクタミシェワは、自身をこう呼ぶ。9日に広島で開幕したグランプリシリーズ第4戦のNHK杯女子ショートプログラムでも、その名にふさわしい貫禄の演技で、首位発進。9日のフリーでは、0・09点差で2位につける平昌五輪4位の宮原知子(関大)と、激しい優勝争いを演じそうだ。

 トゥクタミシェワの代名詞は、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)ジャンプだ。「(跳ぶことに)迷いはなかった」。ゆったりとした踏み切りだが、高さがあり、回転軸も鋭い。2・06点の出来栄え(GOE)加点を得て、10・06点を稼いだ。続くトーループの2連続3回転ジャンプ、演技後半の3回転ルッツも1点以上のGOE加点を得た。「前日はよく眠れなかったけれど、全ての要素ができて良かった」と振り返った。

 スケート人生は波瀾(はらん)万丈だ。2011年にシニアデビューし、初戦のスケートカナダでGP初勝利。15年3月の世界選手権では、国際大会の女子史上6人目となるトリプルアクセルを成功させ、初優勝を決めた。一方、けがや体形変化に悩まされ、五輪は14年ソチ、18年平昌と代表を逃した。

 有力な若手が次々と出てくるロシアのフィギュア界。それでも、心は折れなかった。かつて、インタビューでこう語ったことがある。「フィギュアスケートとは人生そのもの。競技に挑む時のアドレナリンなくしては、もはや生きていけない」。9歳から師事し、06年トリノ五輪男子を制したエフゲニー・プルシェンコらを育てたコーチのアレクセイ・ミーシン氏と二人三脚で再起の時を待った。

 そして今年、GPシリーズ第2戦のスケートカナダでトリプルアクセルを決めて優勝。NHK杯のSPも首位発進した。親日家で、来日するとすしや着物を好み、日本製のクレンジングや塗り薬を「大人買い」するほどだ。今回は来日前から、日本語でSNSでメッセージを書き込んだ。

 10日のエキシビションでは、米国の人気歌手のブリトニー・スピアーズのヒット曲に乗せ、キャビンアテンダント姿で舞う。「コーチは最初、エキシビションのアイデアに懐疑的だったけれど、気に入ってくれた。日本では、完璧な準備をして、きちんと高い質のパフォーマンスをお届けするつもり」と語っている。

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