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根尾、高松、岡林…ドラゴンズの若手たちよ、“経験”を積んでチームを引っ張ってくれ

文春オンライン のロゴ 文春オンライン 2021/04/11 11:10 辻本 達規(BOYS AND MEN)

 文春野球をお読みのみなさま、お久しぶりです! BOYS AND MENの赤担当、辻本達規です! 中日ドラゴンズが大好きで、野球をプレーすることが大大大好きな僕なりに今シーズンもドラゴンズについて熱く語っていけたらと思います!

 2021年のシーズンも始まりましたが、僕らの世代からすると、やっぱり福留さんはいいですね! あの打席に立ったときのオーラがたまりません! ネクストバッターズサークルに出てきただけで、球場の雰囲気がガラッと変わるのがわかります。

 福留さんといえば、数々のすごい打球が残像として焼き付いています。プロ野球の投手も僕と同じぐらいの世代の選手も多いと思いますが、安易にストライクを取りにいけませんよね。甘いところにいったらライトスタンドに一直線! レフトにも大きいのが打てる。巨人の上原さんの低めのいいボールを、カチコーン! ときれいにスタンドに打ち込む打球が記憶に残っています。スイングをする腕が身体に巻き付いて、ポイッとバット投げをする。子どもの頃は「低めに投げろ」と教えられていましたが、「福留さんは低めのボールでも打つんだ!」と強烈な印象として残っています。

 福留さんが代打にいるのは、ドラゴンズにとってめちゃめちゃ大きいです。もちろん、ファンとしてはスタメンでも見てみたい。親子ぐらい年の違う福留さんと根尾くんが同じポジションにいるのはお互いにいい刺激になっているでしょうね。二人の切磋琢磨が波及していけば、すごくいいチームになると思います。

筆者・辻本達規(BOYS AND MEN) © 文春オンライン 筆者・辻本達規(BOYS AND MEN)

高松よ、増田、周東、和田になれ!

 新しいドラゴンズの形といえば、今年は若い選手たちも起用されています。まずはレギュラーで出続けている根尾昂選手。期待の2年目、岡林勇希選手も出番は少ないながら開幕一軍入りを果たしました。そして代走として注目されているのが高松渡選手です。

 今年のドラゴンズは投手陣が奮闘していますが、相変わらず課題だと言われているのがバッティング。しかし、広いバンテリンドームは、なかなか長打が出ない球場として知られています。

 だからこそ、ドラゴンズがやっていく野球も見えてくるはずです。以前から言われている「守り勝つ野球」。それに加えて大事になるのが「走塁」だと思います。試合の結果だけを見てもわからないような好走塁や走塁ミスが、試合の流れや勝敗そのものを左右することが増えていくでしょう。これまでドラゴンズは「守り勝つ野球」をしてきましたが、今のドラゴンズには「走って守り勝つ野球」が必要だと思います。

 今のドラゴンズで抜群のスピードを誇るのが高松選手です。これまではスピードはあっても盗塁はあまり……という感じもありましたが、今年は思いきりよく盗塁できるようになってきました。接戦の終盤、ものすごく緊迫した場面で代走に出て、難なく盗塁を決めてホームまで帰ってくる。そういう選手になってくれると、ドラゴンズにとってものすごく大きな存在になると思います。

 高松選手には、巨人の増田選手、ソフトバンクの周東選手、ロッテの和田選手のように、足だけでお客さんを呼べる選手になってほしいですね。高松選手が足のスペシャリストになれば、ドラゴンズの得点能力も上がっていくと思います。

 今年は試合が9回までしかないので、代打、代走がキーになります。野球がコンパクトになって、密度もすごく濃くなっていくはずです。レギュラーに代わって途中出場する選手が、どれだけ結果を残せるかどうかが、とても大切になると思います。控えの選手も「控え」ではなくて「戦力」なんです。

失敗を成功につなげられる人は強い

 若手選手がレベルアップしていくには、試合出場の経験を重ねることに尽きると思います。一軍での試合経験の少ない19歳や20歳の選手はミスがつきもの。でも、試合に出なければミスを取り返すチャンスもありません。二軍の試合に出ることも大事だと思いますが、やっぱり一軍の試合に出ることで得られるものは大きいでしょう。

 あとはまわりが期待をかけ続けたり、助けてあげたりすることが大事だと思います。根尾くんが落球したとき、小笠原投手がピンチをしのいでくれたのはすごく熱かった! 与田監督が次の試合もスタメンから外さずに起用していたのも嬉しかったです。

 根がポジティブな僕ですが、それでも大きな失敗をした後、気持ちを切り替えるのって本当に大変です。たとえば、全国区の番組などに出演したとき、ガッと前に出たのはいいけど、「うわ、今のは絶対に違った……」と気づくことがあります。でも、折れることはありません。僕が折れないのは、もっとしんどかった経験を積んでいたからです。

 僕たちBOYS AND MENは今年でグループ結成11年目ですが、いろいろなお仕事のチャンスをいただけるようになりました。ようやく掴んだチャンスだから、一度や二度のミスでは立ち止まってはいられない。10年分の積み重ねと思いが乗っかっているから、ちょっとしたミスぐらい何だと思うことができます。逆に言えば、経験の少ない若い選手に「ミスは気にするな」と言っても無理な話なんです。

 僕たちは結成直後からとにかく舞台公演を積み重ねてきました。50人ぐらいしか入らない小さな劇場で、朝も夜もお客さんの前に立ち続けていたことが今につながっています。当然、ミスもありました。そういうときはメンバーが助けに行くのですが、上手くフォローできるか、一緒に墜落するかはやってみなければわからない(笑)。お客さんが温かく見守ってくれたからチャレンジできたこともたくさんありました。

 でも、そういう経験を積んできたからこそ、氣志團万博とかイナズマロック フェスのような絶対に失敗できない巨大なステージでも、自分たちのカラーを出しきることができるようになったと思います。

 根尾くん、高松くん、岡林くんのような若手選手は、ひょっとしたら小さな舞台をあまり積まずにいきなりホール公演や巨大なフェスに出ているような状態かもしれません。ワンプレーの怖さを味わっている最中でもあると思います。プレッシャーもあるでしょうが、失敗を恐れず、積極的にプレーしてほしいですね。やりきったときの自信はなにものにも代えがたいと思います。

 プレッシャーのかかった場面で自分の力を発揮するのは一番難しいことですが、そこで練習を積んできたことを成功させられる人が活躍できます。これは野球に限らず、どんな職業の人でも同じでしょう。たとえ失敗しても、その失敗を次の成功につなげられる人は強い。そういう選手が、ひとりでもたくさん出てくるドラゴンズであってほしいと強く思います。

 福留さんの代打、高松くんの代走、そしてスタメンの根尾くん。どれも去年までは見られなかった新しいドラゴンズの形です。そして、根尾くん、高松くん、岡林くんは今後のドラゴンズを支えるために大きくなってほしい選手たち。キャッチャーの石橋くんも含めて、シーズン終盤にはチームを引っ張るような選手になっていてほしいですね。与田監督、若手選手をどんどん起用してください!

 

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(辻本 達規(BOYS AND MEN))

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