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天皇陛下、あす五輪開会ご宣言へ 平和への願い携え

産経新聞 のロゴ 産経新聞 2021/07/22 16:41
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長(左から2人目)らIOCの関係者と面会し、お言葉を述べられる天皇陛下=22日午後2時45分、皇居・宮殿「春秋の間」(松本健吾撮影) © 産経新聞 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長(左から2人目)らIOCの関係者と面会し、お言葉を述べられる天皇陛下=22日午後2時45分、皇居・宮殿「春秋の間」(松本健吾撮影)

天皇陛下は23日に行われる東京五輪の開会式で、大会名誉総裁として開会宣言される。昭和35年生まれの陛下は前回東京五輪(39年)の記憶を「世界平和を願う気持ちの元」と位置づけており、開会式にも平和への願いや選手への思いを携えて臨まれる。宣言には新型コロナウイルス禍の国民の現状も反映されそうだ。

「オリンピックは初めての世界との出会い」。陛下は還暦を迎えた昨年2月の会見で、生涯で印象に残る出来事の一つに、上皇ご夫妻とともに観戦した前回東京五輪を挙げられた。閉会式で各国選手団が混ざり合って行進する光景が「変わらず持ち続けている、世界の平和を切に願う気持ちの元となっているのかもしれない」と明かされた。

平成10年の長野五輪では会場で日本勢のメダル獲得の瞬間にも立ち会われた。「スポーツの場では、たとえ話す言葉は同じではなくても、一つのことに向かって力を出すという共通の目標がある」。同年の会見では、五輪が世界平和に果たす役割を再確認された。

新型コロナ禍で迎えた今回の東京五輪では皇室の競技観戦も見送られるが、陛下は21日、東日本大震災の被災地・福島で行われたソフトボール開幕戦を皇后さまとともに報道で見守られた。宮内庁幹部は「困難にある人に寄り添う一方、五輪が国民や世界にとって大事な行事であるというご認識は変わらない」と話す。

五輪の開会宣言は英文の五輪憲章で文言が細かく規定されている。前回東京五輪では「オリンピアードを『祝い』開会を宣言する」と和訳されたが、今回はコロナ禍に配慮し「祝う」をほかの和訳に置き換えて祝祭感を抑えることが想定されている。陛下に近い関係者は「陛下のお気持ちからも乖離(かいり)しないものになるのではないか」とみる。(緒方優子)

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